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5/26 韓国旅日記-Part 1- いざ済州島

済州島(チェジュ島)。韓国の最南端に位置する火山島。温暖な気候に四方を海に囲まれた絶好のロケーション。今や韓国の沖縄、アジアのハワイなどと呼ばれるほどの一大リゾート地。その反面、島のいたるところには日本軍の植民地支配の名残である銃撃壕跡、日本軍特攻機の格納庫、大量虐殺跡などが数多く残されており、悲劇の歴史を物言わず語っている。

さてさて、そんな韓国済州島に出張で行ってましりました。基本的には旅行ではなく国際会議に出席するための出張だったわけですが、ある程度の観光なんかもしてきちゃったりしました。

日本からかなり近い韓国といえども、そこはやはり外国、海外です。そのために日本では考えられないような面白いネタが山ほどありましたので、今日から何日間かに分けて「韓国日記」を記して行きたいと思います。というわけで、どうぞ。

5/20午後 広島→九州博多

さてさて、当初の予定では広島空港から韓国ソウルへの国際便が出ていますので、それに乗って韓国ソウル入りし、そこから韓国の国内線で済州国際空港入りする予定でした。しかしながら、SARSの影響で乗客が減少したことを理由に広島-ソウル便が休止になるという大ハプニング。しかも出発日の5/20から運休という念の入れよう。仕方なく僕らは出発前日の夜から福岡入りし、済州島への直行便がある福岡空港を利用することにしたのです。

さてさて、今回の出張は上司と大崎と僕という、ある意味ゴールデンメンバー。その三人が揃いも揃って前日に福岡入りしてホテルに泊まる手配をしていたのですが

上司「耳鼻科よってから福岡行くから」

大崎「まだ旅行の準備してないから」

という小学生のような理由ですぐには出発できない。そんなこんなで、僕はいち早く一人で福岡入りし、次の日の韓国入りに備えたわけです。

博多駅に到着。博多駅前のホテルにチェックインし、部屋の有料エロビデオを楽しんだり駅前でパチスロに興じたりなどして時間を潰します。そのついでに福岡在住の超patoさんファンヌメラー数人と酒を飲んだりボウリングをしたりと読者サービスを忘れないpatoさん。ホント、サイト管理人の鏡です。

そんなこんなで夜の博多を縦横無尽に大車輪の勢いで遊びまわった結果、所持金が35000円しかないという散々たる状態に。海外に行くというのに所持金が35000円とかありえない。

果たしてこれでお金は足りるのか。もしかしたら全然足りないんじゃないのか。といった一抹の不安を残しつつも、博多の夜は更けていったのです。

第一日目 残金35000円

5/21 早朝 福岡→済州島

ホテルのシングルベッドでオナニーを終えたままの状態で寝込んでいた僕。朝っぱらからけたたましい勢いで鳴る電話で目が覚めました。

かなり寝ぼけた状態で電話を取った僕、そこで予想だにしない人物に怒鳴られるのです。朝っぱらから。意味不明に。

「貴様! 昨日の夜はどこをほっつき歩いていたんだ!!」

それはウンコ上司でした。

耳鼻科に寄るからと、僕に送れて福岡入りしたウンコ上司。一緒に夕飯でも食おうと僕の部屋に電話をしたらしいのですが、あいにくと僕は夜の博多で大車輪。電話に出られるはずもない。

それでイライラした上司は何度も何度も電話したようなのですが、それでも深夜過ぎまで帰ってこない。それでも上司のヤツひどくおかんむりだったようです。

「とにかく、早く博多駅に集合だ!」

といった怒りの咆哮に近い命令の下、僕は寝ぼけ眼のまま集合場所へと向かったのです。このときの時間は早朝6時。乗る飛行機は朝の10時発だったのですが、こんなにも早く集合してどうするのか。早くも旅の波乱を予感させたのです。

しかもまあ、海外に行くというのにいつもどおり荷物は青いリュック一つだった僕。ハッキリ言って海外を舐め腐ってます。海の向こうに渡るのに大阪だとか東京のオフ会に参加するのと同じ荷物量ですからね。しかも所持金は35000円。アホですか、僕は。

そんなこんなで軽い荷物を背負って待ち合わせ場所である博多駅前のスターバックスナントカという場所に行ったのですが、そこにはあり得ないほどの重装備の上司と大崎の姿が。

もうなんか、トランクスだかトランクだか知りませんが、とにかくでかい荷物をガラガラと引きずって、まるで今から韓国に亡命するんですといった重装備でした。彼らのやる気は違う。なんだか、リュックひとつだった自分が無性に恥ずかしく思えました。

しかも僕や上司はリゾート地に行くといえどもさすがに出張で行くのでバリッとスーツなんぞを着ていたのですが、大崎のバカはリゾート気分満開で、まだ福岡にいる段階だというのにアロハみたいな服を着てサングラスとかかけていました。バカですか、こいつは。

そんな重装備の上司とリゾート丸出しの大崎を引き連れて地下鉄で福岡空港へ。さらに、そこからシャトルバスみたいなのに乗って国際線ターミナルへと向かったのでした。

福岡空港国際ターミナル。

7時前に到着したのですが、前述したとおり飛行機は10時発。当然のことながら搭乗手続きをする場所すら空いていない。

そんなこなんで、搭乗手続きが始まるまで上司と大崎と僕とでバカ面ひっさげてボケーっと椅子に座っておりました。そして8時。いよいよ搭乗手続きが開始し、滞りなく手続きを終えたのでした。

それでも、出発まではまだかなりの時間があります。とりあえず朝飯でも食おうぜということになり、なんか良く分からんモーニングセット(1000円)を食することとなったのです。

さすがに朝飯に1000円も使うとかありえない。ただでさえ所持金が乏しいというのに、こんなものに金を使っていられないと思うのですが、上司が食いたいというならば答えはYesのみ。しぶしぶ1000円というハイパーインフレとしか思えない朝食を食べるのでした。

朝食を終え、コーヒーを飲みながら窓の外の景色を見ていると、そこは滑走路らしく次々と国内線やら国際線の飛行機が飛び立っていました。そして一番手前の眼下には小さな小さなボロい飛行機が一機。今から離陸しようと準備を整えているところでした。

戦時中の零戦を髣髴とさせる小さな機体。ボロボロで今にも朽ち果てそうな年代物の飛行機。そして光り輝くアシアナ航空の文字。僕はこれを見て「ああ・・・こんな飛行機に乗る人って可哀想だな」と思った次第であります。

「見てくださいよ、あのボロっちい飛行機。あんなの目的地まで飛ぶんですかね? ハハハ、乗る人が可哀想だ」

などと、冷笑混じりに大崎のヤツに話しかけましたところ

「僕らが乗る飛行機はあれだよ」

という途方もないセリフ。死刑宣告ともとれる冷徹なセリフ。あんな、ラジコン飛行機に毛の生えたような飛行機で海外とか本気でありえない。

僕の中で海外に行く飛行機ってのはもっとゴージャスで大きくて、ゆったりと海の向こうに運んでくれるものだと思っていました。しかしながら、今目の前にあるのは、これが空を飛ぶとはとても信じがたい異物。太平洋戦争時でももっとマシな飛行機に乗っていたに違いありません。

そんなこんなで、非常にブルーな気持ちを抱えてレストランを出て、各々離陸までの時間を思い思いに過ごします。大崎のウンコはテレビを見たり絵葉書を購入したりとかしていました。

僕は僕で、やはり異国の地に旅立つわけです。当然ながら飛行機での移動や向こうのホテルで過ごす際に、テレビなどのメディアはもちろん雑誌や新聞すら日本語でないことが考えられます。つまりは、読むものがなくて相当にヒマとなる公算が高い。

ならば、僕の大好きなゴシップ誌やエロ本を山のように購入し、長い長い旅路に備えようと本屋へと向かったのでした。

しかしながら、「離陸時間まで自由行動」と皆で申し合わせたにも関わらず、上司のウンコが本屋へと向かう僕の後ろをピタリとついてくる始末。まるでスリップストリームのごとくピタリと僕の後ろをマーキング。

おじいちゃん、今は自由行動の時間なのよ、とでも言ってやりたい気分でございましたが、そんなことをざっくばらんに言って長い旅程の間終始不機嫌になられても困ります。仕方ないのでそのまま上司のストーキングを容認しつつ本屋へ。

でまあ、僕がゴシップ誌やらエロ本を手に取るたびに堅物なウンコ上司がギラリと目を光らせて、「そんな雑誌を読んでるからいつまで経ってもオマエはバカなんだ」と言いたげな目で睨んでくるわけです。もはやエロ本を買うのもままならない状況。「エロス人妻ベットの上で大暴走」なんて見出しが躍る雑誌など買えない。

なんとかウンコ上司の隙を見つつエロ本を購入しようと、フェイントやらスクリーンアウトを多用して上司を翻弄するのですが、彼のゾーンディフェンス力はかなりのもので、全く買う隙が見当たりませんでした。

そして、ついにタイムアップ。離陸の時間となり、そろそろ出国審査やらに向かわねばならない時間となったのです。無言の激闘を終えた僕と上司の間には薄っすらと友情のようなものが芽生え始めていました。戦いを終えた2人に敵も味方もない。まさにノーサイド。ついでにノーエロ本でノーオナニーネタだけどな。

さてさて、そして出国審査。

ここでもちょっとしたトラブルが。容易に出国することすら出来ない僕はまさにトラブルメーカー。ここでは、僕の所有するパスポートの写真が問題となりました。

実は僕、パスポートの写真が異常に長髪で、異常に髭とかボサボサで、なんかキリストみたいな写真になってるんですよ。それなのに、今まさに出国しようとしている僕は短髪で髭もない。ホント、別人のような爽やかさ。あまりにも別人っぽいものですから、出国審査の係官がかなり時間をかけてパスポートと僕の顔をマジマジと見ていました。

そして、出国審査を抜けると、そこには免税店が鬼のように。高級ブランド品やら香水、化粧品などを鬼のような勢いで売っておりました。所持金が35000円しかない僕には全く縁のない商店たちです。

それでも、なんかタバコとか売ってる所が免税になっていて、僕の吸ってるタバコが1カートン(10箱入り)が1600円でした。実際に買うと2500円するものですからかなり安いです。

その安さに痛く感動した僕は、迷わず1カートンタバコを購入。さらにはステディと国際電話する用に3000円分のKDDIの国際電話カードを購入。あとはコーラ買ったり意味不明に携帯の充電器を買ったりして合計で5000円ほど使いました。

そしていよいよ出国。

所持金が30000円。ノーエロ本。そいでもってありえないくらい貧弱な飛行機と、不安要素だらけのまま韓国済州島へと向かうのでした。

そして、そこで待っていたものとは・・・。

Part2 ありえない韓国編へ続く


5/27 韓国旅日記-Part 2- ありえない韓国

さてさて、いよいよ搭乗ゲートをくぐり太平洋戦争時代の生き残りみたいな旅客機に乗り込みます。当然のことなのですが、福岡-済州島の飛行機などマニヤックな路線です。当たり前のように機内の乗客はまばら。僕らの他にはゴルフに来たっぽいオッサングループぐらいしかいませんでした。ますます不安が増す。

そんなガラガラの機内に並んで座る僕と大崎とウンコ上司。傍から見たらバカみたい。他に誰も座っていない機内でバカみたいに口開けて並んで座ってるんだから、アホかってんだ。

そして、いよいよ離陸という段になって、無表情なアシアナ航空の乗務員が何やら怪しげな紙を配布し始める。淡々と何やら小さな紙を手当たり次第に配る。

見てみると、そこには「入国申請書」と「出国申請書」と併記された紙。どうやら韓国側の入国審査で提出する用の紙のようだ。氏名にパスポート番号、渡航目的などを書くようになっている。

なるほど、コレを書いて提出すれば入国審査で小難しいことを聞かれずに済む。なんとも迅速に入国審査が進むではないか。なんて合理的なんだと感動しつつ、ペンを取り出して記入をしようと座席に備え付けられたテーブルを出したところ

「離陸するのでテーブルはしまってください!」

と無表情なアシアナ航空の乗務員が片言の日本語で叫びながら怒ってるではないか。いやいや、誰だって紙を差し出されたら記入しようとするじゃない。だったら離陸前に配らなきゃいいのに。などと漠然とした不満をアシアナ航空に対して抱くのでした。

そんなこんなで離陸。

以外にも、このオンボロ飛行機の乗り心地は快適で、予想以上に安定した飛行を実現している。そして、親切にも機長のアナウンスが韓国語と英語と日本語の三ヶ国語で入る。コレは実に安心だ。

「済州島への当機の飛行時間は55分を予定しております

近い!

むちゃくちゃ近すぎる!

おいおい、福岡から済州島までってのは飛行機で55分で到着しちゃうのかよ。本気でありえない近さ、ありえない早さ。いやはや、キチンと来たが上になった地図を見てもらえれば分かると思うのだけど、本当に福岡-済州島って近いのな。

ざっくりと西に行くだけ。飛行時間55分て。こりゃあ東京に行くより近いじゃない。

そんなこんなで、やとこさ上昇が終わりシートベルトランプが消えたので、テーブルを出して先ほど配られた用紙に記入をし始める。

そしたら無表情なアシアナ航空の乗務員。狂ったような勢いで飲み物とかを配りだすの。たぶん、飛行時間が55分しかないからシートベルトランプが消えている時間って僅かしかないんだろうな。だからもう、キチガイみたいな勢いで配りだすの。ちょっとした祭りだよ、アレは。

でまあ、僕の席にも何か配られたのだけど、そこには変なパンケーキみたいなオヤツと、なにやらカップのゼリーみたいなもの。なんかカップにはミカンの絵が書かれていましたのでミカンゼリーか何かだと思います。

おいおい、これは子供のオヤツかよ、とか思いながらパンケーキを食し、ゼリーを食おうとスプーンを探す。おかしい、ゼリーが配られたにも関わらずスプーンがない。おいおい、スプーンなしでどうやって食べろっていうんだよ、と思いながらゼリーの蓋を開けると。

ジョルジョル

そこにはゼリーではなくて普通の黄色い液体が。どうやらゼリーのようなカップに入ったオレンジジュースみたいです。ありえない。どうなってんだこの飛行機は。ビックリしてオレンジジュースをこぼしちまったじゃねえか。蓋開けた瞬間にジョルジョルとこぼしちまったじゃねえか。

それでまあ、なんとか無表情なアシアナ航空乗務員に拭いてもらったりして落ち着いてきたので、先ほど配られた入国申請書を記入することに。

で、この入国申請書ですが、最初の表記こそ「入国申請書」と意味の分からないハングルが併記されていて日本語で書いても良さそうに思えますが、実際の記入欄には「First Name」などと書かれていて、何となく英語で記入しなければならない雰囲気。僕は自分の名前をローマ字で書くのは嫌いなのですが、とりあえず書くことにします。

サクサクと英語というよりローマ字で埋めていくのですが、さすがに「渡航目的」の欄を埋めるのには参りました。まあ言うまでもなく僕は国際会議に参加するために韓国は済州島に行くわけですので、この欄には「国際会議に参加」と書くべきなんです。

しかしながら、変にここまで名前とかをローマ字で書いちゃったもんだから、ここも当然ながら英語で書く必要があるわけ。でもな、国際会議とかどうやって英語で書いていいのか分からない。でもまさか「kokusai kaigi」とか書くわけにはいかない。名前がローマ字ならともかく、渡航目的をローマ字とか恥ずかしすぎる。ここはバシッと英語で決めなければ。

仕方なく、なんとか無難な英単語はないのかと考えたところ

Sight seeing (観光)

という単語が浮かんだ。これなら渡航目的としても何とも無難だし英単語も分かる。よし!コレに決めた!

と意気込んで「渡航目的」の欄に記入しましたところ、書き間違いをしてしまいまして、モロンと単語の綴りを間違えてしまいました。

Site seeing(サイト見る)

サイトを見てどーする。

アホですか僕は。アレですか、僕は韓国にまでいってインターネットウェブサイトとか見るんですか。そりゃまあ、今回はパソコンこそは持って行ってないですが見るチャンスがあれば色々なサイトを韓国から見ると思いますよ。でもね、「サイトを見る」が渡航目的とかありえない。俺様はネットキチガイですって申告して入国するんか。

しかしまあ、書いてしまったことは仕方ないです。何を血迷ったのかボールペンで書いたので修正は不可能。そのまま提出することに。

やはり55分間の飛行時間というのは途方もなく短いもので、あっという間に着陸となりました。うん、ホント早い。

でまあ、入国審査なども当然の如くパスポートの写真と違いすぎるのでジロジロと睨まれ、さらには入国申請書には「渡航目的:サイトを見る」の文字。一般人よりも5割増しでジロジロ見られましたが、何も訊ねられることなく通過となりました。

で、入国審査を抜けた先にはご丁寧に銀行の窓口みたいなものがあり、そこでなけなしの3万円を韓国の通過であるウォンに両替。大体この時点で100円=1,000ウォンのレートでしたので、見事に300,000ウォンを手に入れたのでした。

しかしまあ、韓国という国は通貨単位が見事に日本の1/10なわけで所持金が10倍になったかのように錯覚するのですが、さらに述べると紙幣が日本と同じだけの種類しかないのです。1万ウォン(千円)と五千ウォン(五百円)と千ウォン(百円)。つまりは日本の感覚で言うと千円札以上の札がないような状態なのです。

つまり、僕も一万円札を三枚出して三十万ウォンを手にしたのですが、全てが一万ウォン紙幣で返ってきたわけです。三枚の紙幣が三十枚の紙幣に。

根本的には何ら改善されていないのに、妙に金持ちになった気分。

三十枚のウォン紙幣を握り締め、済州国際空港を出た僕。いよいよ韓国済州島へ上陸です。緊張の面持ちで空港のゲートを出たその瞬間でした。

なにやら怪しげな、こいつに連れて行かれたらとんでもなく酷い目に逢うんだろうなっていう見るからに怪しげなオッサンが物凄い勢いで話しかけてくるんですよ。

何言ってるんだか全然わかんねーし、なんかムチャクチャ怒ってるみたいな勢いだし、意味わかんねーのに僕の荷物をグイグイと引っ張ってるしでイキナリパニック。ホント、韓国って国はとんでもねーよな。本当に一歩空港を出た瞬間にこれだぜ。ありえない、韓国。

それでまあ、こんな悪役商会みたいなオッサンに拉致された日にゃ、二度と日本の土は踏めそうにないので、唯一知っている韓国語で「アガシ!アガシ!」とか叫んでたら逃げていきました。キチガイだと思われたみたい。

で、やっとこさオッサンから解放され、落ち着いて周りを見渡して見ますと、あちらこちらに黒いツボが置いてあるんですよ。三歳児の頭部ぐらいの大きさのツボが20メートルぐらいの間隔で置いてある。

で、韓国の人は歩きながらそのツボにゴミをポンポンと捨てるのな。燃えるゴミだろうが燃えないゴミだろうが関係なし。それどころか火のついたタバコとかガッコンガッコン捨ててるの。なんかちょっとありえない。

それでまあ、国際会議の会場であるホテルまでバスで行くことにしたのですよ。なにやら空港からホテルが密集するリゾートゾーンまでバスが出るみたいで、それに乗って行ったのですよ。

で、バスに乗った瞬間に驚いたのが、まず、乗った瞬間にムワンと漂ってきた意味不明な線香っぽい臭い。韓国のバスは線香の臭いがします。ありえない。

さらにはバスに乗ってる韓国人の人たちは、皆が皆大声で携帯電話で話してるのな。あり得ないくらい大声で怒ってるような勢いで携帯電話が。全ての人間がそんなのだから、本気でびびるよ。

日本ではこういう公共の乗り物で携帯電話を使わないっていう暗黙のマナーみたいなのがあって、たまにそれを破る人がいてもごく少数なわけ。でも、韓国は違う。みんながら狂おしいほどに大声で携帯電話。ホント、ありえない。

で、いざバスが走り出したらもっとありえないのな。

バスの運転手さん、考えられないくらいヘブンズドライブ。

僕は運転席のメーターとか見える位置に座っていたのだけど、見てたら一般道なのに120キロぐらいで鬼のように走ってたからね。しかも急ブレーキとか踏みまくり。ガッコンガッコンと車内がゆれる。

ぼくはその荒っぽいほどの運転にビビっちゃって、脂汗をダラダラと流してるのだけど、韓国の人たちは平然と携帯電話で大声で話してるの。ホント、ありえない。韓国。

そんなこんなで恐怖のバスに揺られながら、patoさん御一行は済州島のリゾート地帯を目指すのでした。

長くなったので今日はココまで。

Part 3 食生活と合成写真編につづく


5/28 韓国旅日記-Part 3-食生活と合成写真

21日午後 済州島

麻薬でもキメてるんじゃねえの?と思うほどにクレイジーな運転を披露してくれるバスの運転手。おまけに所持金は30万ウォン(3万円)のみ。そいでもってノーエロ本。とまあ、光明を探すことの方が難しい旅路を歩む僕。

それでもバスの車窓から済州島の街並みを眺めていますと、日本では見ることのできないハングルの看板やらが立ち並んでいて何処となく異国に来た気分を感じさせてくれます。まあ、バスが異常にスピード出しすぎてて景色なんか一瞬で消え去るけどな。

それにしても韓国の交通網ってのはすごいよな。主要道路なんか滑走路に使えるんじゃねえってぐらいに広くて真っ直ぐだし、信号機とか不要な標識なんてほとんどないの。 

しかも交通費とかムチャクチャ安いのな。今まさに乗ってるバスだって、済州国際空港から50分ぐらいバスに乗るのに、料金はたったの3500ウォン(350円)だからね。50分バスに乗って350円とかありえない、マジで。

それはそうと、これから向かう済州島のリゾートエリアですが、さすがにアジアのハワイと呼ばれるだけあって非常にマリンリゾートっぽい作りになっているわけです。南国風の樹木が無理やり植えつけられ、白い砂浜にマリンスポーツ、ゴルフ場もモリモリあるわけです。

もちろんリゾート地に必要な高級リゾートホテルも兼ね備えておりまして、必ずしも広いとは言えないリゾートエリアに所狭しと高級ホテルが立ち並んでいるのです。

済州島リゾートでの三大ホテルといえば言うまでもなく「ロッテホテル」「シーラホテル」「ハイアットホテル」。この三つのホテルが見紛う事なき高級ホテルとして君臨しているのです。これらに泊まればまさに気分はスーパーリゾート。

ロッテホテル

シーラホテル

どちらも低層の建物でショボそうに見えるが、崖の上に建設されていて裏側にはさらに下六階ぐらいの容積がある。しかも広大な裏庭を備えており、裏庭を散歩しながらプライベートビーチに下りることも可能。

さてさて、そんな高級リゾート地にバスで向かうpatoさん一行。これから訪れるであろう、めくるめくリゾート生活に思いを馳せつつ、いやいやこれは仕事できてるんだから、しっかり国際会議に参加しなければ。でも、ちょっとぐらいは遊んでもいいよね。なんていう訳の分からない思いが葛藤していたわけです。

「次はロッテホテル前です」

親切に日本語、韓国語、中国語、英語で知らせてくれるバスのアナウンスに導かれ、僕らは三大ホテルの一角であるロッテホテル前で下車したのです。

目の前に広がるのはザ・高級ホテルの代名詞「ロッテホテル」。噴水の水柱があちこちから上がり、色とりどりの花や緑で囲まれた外観。そしてその中に佇む煌びやかなホテル。ホテル入り口まで相当な長さの通路が続く。それはもはや王宮や宮殿を連想させ、まさにキングダムの名がふさわしいと言える。

「す・・・すごいホテルっすね」

スーツに身を包み青いリュックに身を包んだ小汚いナリの僕に、本気でリゾートを満喫する気のアロハ大崎。そして、キミは亡命でもするのかと言いたくなるほど大荷物のウンコ上司。バカ三人が口をポカーンと開けてキングダムロッテホテルを眺めているのでした。

「さあ、僕らの泊まるホテルはもっと先だよ」

大崎の言葉に促がされ、後ろ髪惹かれる思いでロッテホテルを後にする一行。そう、僕らがこんな高級なホテルに泊まるわけありません。

僕らが泊まるホテルは、三大高級ホテル「ロッテホテル」「シーラホテル」「ハイアットホテル」の三つのホテルに囲まれたデルタ地帯の真ん中に位置するホテル。

そのショボさは折り紙つきで、外観は日本にある青少年自然の家だとかそういうのを思い出させる。すぐ横には煌びやかなホテルが三つも並んでいるというのに、ビルの谷間のスラムのように存在するオンボロホテル。どうなってんだこりゃ。

言い忘れたのだけど、この済州島は韓国国内での新婚旅行のメッカ。韓国で新婚旅行といえば済州島というほどらしい。それでまあ、やはり三大リゾートホテルに宿泊する新婚さんなんかが数多くいるのだけど、当然ながら僕らの泊まる青少年自然の家のようなホテルに泊まる新婚さんも居るわけで。

ホント、新婦さんとか泣いちゃうんじゃないだろうか。幸せ一杯のハネムーンに出かけ、旦那とハッピーに済州島観光を楽しむ。しかしながら、宿泊はロッテホテルなどのキングダムホテルを横目にしつつ青少年自然の家。間違いなく新婦は深い心の傷を負うよ。それに失望して済州島離婚とかあってもおかしくない。それほどに僕らの泊まる宿の落差は酷すぎる。

そんなこんなで、新婦だったら泣いちゃうようなホテルにバカ三人がチェックイン。なにやらフロントに居た人が日本語はダメだけど英語は通じる人だったみたいなので、苦しいながらも英語を駆使してなんとかチェックイン。

いや、部屋に入って驚いたのだけど、まだ部屋の掃除が終わってないのな。普通にペットボトルの空き缶とか部屋の前に出されてて、今まさに掃除してるぜってのがアリアリと分かる状態だった。さすが青少年自然の家風ホテル。掃除中の部屋にチェックインさせるなんて高級ホテルとは一味違う。日本のラブホテルでもこんな場所ないぞ。

でまあ、いつものことなのけど、独りで泊まるのに部屋には当然の如くベッドが二つ。

まあ、リゾート地だし新婚さんが多い場所だしね、そんな場所にシングルの部屋なんてあるわけねえよな。ちなみに、画像の右側に写ってるのが僕のリュック。こんな軽装で海外とか、裸でヒマラヤ登るようなもんだぜ。

でまあ、とにかく部屋でくつろいで、朝が早かったもんだから眠たくなっちゃってベッドの上でウトウトしていると、

プルルルルルルルル

部屋の電話がけたたましく鳴る。僕の眠りを妨げるかのようにアホのように鳴る。

「もしもし、patoか。観光に行くぞ!」

何でかしらねえけど妙に元気になってるウンコ上司。一緒に観光行くぞとか言うてはります。いや、今到着したばかりじゃん。喜び勇んで観光に行かなくても、これから何日もココにいるんじゃん。だからさ、もっとゆっくり休んでから観光なりなんなり行こうよ。僕ちゃん所持金も少ないしさ。

なんて反抗なぞできるはずもなく、一も二もなく観光へと駆り出される僕。

ロビーに下りてみると、バカ大崎だけでなく、上司までがアロハみたいな服に着替えていました。あの短時間でどうやって着替えたのか不思議で仕方がないのですが、それ以上に謎なのが上司のサングラス。おじいちゃんの老眼鏡を墨で黒く塗ったとしか思えない上司のサングラスは悪夢としか言いようがない。

でまあ、歩いて青少年自然の家風のホテルを出、キングダムロッテホテルの前を通過して観光地らしい場所はないものかと探します。ホントはこんな場所歩きたくもないのですが、ウンコ上司が妙に元気なので仕方ありません。それに触発されてバカ大崎までもが元気だからさらに始末が悪い。

すると、「天帝大瀑布」とか書かれた案内表示が。どうも、なにやら有名な滝と有名な橋がある場所みたいです。

で、その有名な滝を見に入場券を買って有名な橋と滝を目指すわけなんです。入場料が確か2700ウォン(270円)だったと思います。

で、その入場券の半券を見て、下がり気味だった僕のモチベーションも上がってくるわけなんですよ。

こんな素敵な滝があるなんて。こんなゴージャスな滝が橋から見える。しかもこの橋だってなかなかユニークな造りをしてますぞ。ああ、早くみたい、早くみたい。この写真のような素晴らしい橋と滝を見たい。

と、大崎と上司に先行して駆け足気味に順路を進んでいったのですよ。そして、そこで見た衝撃の事実とは!?

滝がない・・・。

いやね、滝がないんですよ。この半券に記されたようにユニークな形をした橋には到達したのですけど、そこには大瀑布と呼べるような滝がどこにもない。

いや、あるにはあるんだけど、橋からずっと先で、しかもここまで壮大ではなくてチョロチョロといったもの。とてもじゃないが半券に記されたようにはどうやっても見えない。どう好意的に解釈しても、半券では橋の間近に記されている滝がないの。

赤で囲んだ滝が影も形もない。

多分きっと、これは合成写真なのだと思います。どう考えてもこの写真のような構図にはならない。そもそもこんなに滝は大きくない。間違いない、この半券は合成写真。なんて国だ、観光地の半券が既にフェイクとは。全く持って侮れない国だ。

でまあ、橋の横にあった由緒正しそうなお寺風の建物(半券の写真の左側に写ってる)を見たりして、失意のまま滝を後にしました。

そしてトボトボと青少年自然の家風のホテルに向かって歩いていたのですが、そこで途方もない光景を目にするのです。

この韓国には日本と同じように街のあちこちにコンビニエンスストアが、しかも日本でもおなじみのファミリーマートなんかが普通にあったりするのですが、失意の僕らの前に現れたファミリーマートはものすごかった。

いや、屋根がゴージャス過ぎるやん。

これ、お寺やん。

このファミリーマート、造り自体が細部までさっき端の横で見た由緒正しそうなお寺風の建物と同じなんですよ。屋根の部分なんてまんまそ。鬼瓦みたいになってた。つまりは、この建物自体も元々は由緒正しい建物であった可能性が高い。

そして、その由緒正しい建物を壊すならともかく、中部分だけを改造して屋根や柱を残してファミリーマートに改装してしまうこの根性。この国民性。ホント、ものすごい国だよ、韓国は。

滝の合成写真と由緒正しいファミリーマートの連続攻撃に、気が気ではない状態で歩いていると、さらにとんでもない看板が僕らの目の前に。

「うとん」

どうやら日本人向けの料理屋らしく日本語で書かれた看板。しかしながら「うとん」とはこれいかに。たぶん「うどん」のことを言いたかったのだろうけど、さすがに「うとん」は怪しげ過ぎる。しかも店の外観も妙に怪しげだったしな。

うわー、こんな怪しげな店で飯なんて食いたくねぇー

などと思っているとウンコ上司のヤツが

「ココ、美味しそうだな。日本人向けっぽい店だし安心だ、入ってみようか」

とか言い出すではないですか。またもや上司の不味い物レーダーが敏感に反応。ホント、コイツはマズイ食い物屋を見つける天才だからな。

しかしながら、「お、いいっすね」と同意する大崎と行く気満々の上司の前に反対意見など述べられるはずもなく、あえなくその不味そうで怪しい「うとん屋」に入ることに。

そして僕は入る際に見てしまったのですよ。上司が「日本人向けっぽい店だ、安心だ」って言ったにも関わらず、店の中では山盛りのキムチを有り得ない勢いで食べる韓国人女性が。どこが日本人向けやねん。モロ韓国人だらけじゃないか。

しかし、そんなことはどうでもよく、その怪しい店に入って着席するのですけど、当然のことながらメニューは全部ハングルで書かれていて全く読めない。

「全く読めないっすね」

とか話していると、それを察した店のオバちゃんが日本語のメニューを持ってきてくれました。

「うとん+りまき定食」

「ラメーン」

そこに踊る怪しげな日本語の数々。「うとん」はウドンだって分かったけど「りまき」ってなんやねん。それ以上に「ラメーン」と伸ばし棒が間違えられた表記は妙に頼りなくて妙に不味そう。

結局、上司と大崎は無難に「うとん+りまき定食」。フロンティア精神旺盛な僕は「ラメーン」を注文することに。


運ばれてきた「うとん+りまき定食」

どうやら「+りまき」は「のりまき」のことだったみたいです。そして当然のことながらキムチは必須アイテムのように全ての食事に付属してきます。それにしてもウドンの具が怪しい。カニカマとか何のためらいもなく入ってるし。

で、僕の方に運ばれてきた「ラメーン」は、見た目は全く持って普通のラーメン。伸ばし棒の位置が違うから、妙に伸びたラーメンがくると思ったけど拍子抜けするほど普通のラーメンでした。

そしてウマウマとウドンと海苔巻きを食する上司と大崎。なるほど、日本語表記は怪しいけど味は普通にいけるようだ。これなら安心してラーメンを食することができる。僕はそっとラーメンを口元へと運びました。

うん、マズイ!

やはり上司の選んだ店のラーメンは不味いという定説どおり。上司の選ぶラーメンに当たりなし。ホント、不思議だよな、選ぶラーメン選ぶラーメン全てが僕の口に合わないなんて。この不思議を国際会議で話し合いたいくらいだ。

でまあ、非常にマズイラーメンを食わされてご立腹の僕。気分的には大崎と上司に向かって

とやりたい気分。

合成写真のフェイク大瀑布。由緒正しいファミマ。そしてマズイラメーンと魔のジェットストリームアタックを食らった僕はすっかりと韓国にしてやられた気分だったのです。

21日夜 済州島リゾートエリア、オンボロホテル

部屋にも戻って、何もすることないなとテレビを見ていたのですが、当然ながら全ての番組が韓国語で何が何やら分からない。

それでもエロい番組でもやってりゃ言葉が分からなくてもオナニーくらいできるのにな、とチャンネルを回してますと

日本の相撲をやってました。どうやらNHKの衛星放送第2がダイレクトで入ってるみたいです。もちろんリアルタイム。もちろん解説も何も全部日本語で。まさか韓国で相撲を見られるとは思わなかった。これなら日本のニュースも逃すことなく見ることができる。

さすがに相撲をオナニーに使用するわけにもいきませんが、唯一言語が分かるチャンネルを漠然と見ているうちに、僕は軽い眠りについたのでした。

21日夜 ボロホテル

プルルルルルルル

またもや煩く鳴る電話の音で目が覚めた僕。窓の外はすっかり暗くなっておりました。どうやら3時間ほど眠っていたようです。そして、電話なのですが当然ながら電話の主など一人しかおらず

「おい、焼き肉いくぞ」

という嬉しくない上司からのお誘い。

でもまあ、ホテルの近くで食った焼肉は普通に美味しかった。なんか豚肉に皮とか毛とかついたまま出されて焼いて食べてたけど、それが韓国スタイルなのだと思う。

あと、メニューを見ると、ビールが1瓶1,000ウォン(100円)というありえない低価格で、大崎が大喜びして飲んでました。

九州より暑い温暖な気候に、焼肉の鉄板の熱気にビール。そして、窓の外ではキングダムホテルことロッテホテルがショーのために上げる花火がバンバンと夜空を焦がしておりました。

その光景に、何だか一足早い夏の到来を感じてしまったのです。

ボロホテルの部屋に帰り、僕がエロ本問題の次に懸念していたコーラ問題を解決。

韓国にも、もちろんコーラはあり。1本700ウォン(70円)と安値。ペットボトルは値段はあまり変わりませんが、600mlと少しお得。コーラさえあればもう他には何もいらない。

夏の到来を感じ、韓国産のコーラを飲みながら済州島での1日目の夜が更けて行ったのです。

patoさんの現在の所持金 25万ウォン(2万5千円)

Part4 軍人対決編につづく


5/31 韓国旅日記-Part 4-軍人対決

22日早朝 オンボロホテル


韓国済州島で迎える初めての朝。あまりに温暖な気候で暑苦しくて寝苦しいにも関わらず、クーラーが全く入らないというオンボロぶりを発揮してくれる青少年自然の家風のオンボロホテル。仕方ないので窓を開けて寝ていたのです。

しかしながら、この島は昼は暑くても夜は妙に冷え込むらしく、窓を開けてパンツ一枚で寝ているもんだから、寒くて寒くて南極でアイス食ってる夢とか見てました。

朝方にボンヤリと目が醒め、寒い、けれども眠い。寒い、でも眠いから窓を閉めに行きたくない。などと夢と現時の狭間で悶々とした時を過ごしておりますと

プルルルルルルルル

またもや静寂を破るかのように部屋の電話がけたたましく鳴ったのでございます。時計を見ると朝の6時半。こんな早朝に電話をかけてくるなんて嫌がらせとしか思えません。

電話を取ってみるとやっぱり相手はいつもの如くウンコ上司で、彼は老人なものだから、もう朝から元気元気。元気すぎて朝ボッキングとかしてるんじゃねえの? というぐらいに電話を通じて覇気が伝わってくるのですよ。

「おい!朝飯を食いに行くぞ!」

一も二もなく、否も応もなく告げられる死の宣告。いくら僕が普段はあまり朝飯を食べない習慣だとか、所持金が25万ウォンしかないからできることなら朝飯は節約したいだとか、それよりなにより眠いからもっと寝させろとか、朝飯を食べたくない理由が山のようにあろうとも断ることはまかり通りません。

結局、まだ頭が半分寝ているような状態で服を着てロビーまで降りてみますと、元気一杯のウンコ上司はロビーでラジオ体操みたいな動作をしておりました。とてつもなく殺したい。殺人許可証が発行されるなら間違いなくヤツを殺る。

しかしながら、そこにはいつも上司の金魚のフン、上司のアナルバイブのごとく後ろを引っ付いて歩いている大崎の姿がありません。不審に思った僕は

「あれ?大崎さんはどうしたんっすか?」

とか訊ねましたところ、どうやら大崎はもう朝食を食べてしまったとのこと。これは多分ウソだと思います。こんな早朝に朝飯を食べるとかありえないですから。たぶん、大崎のヤツももっと寝たいとかそういった欲求があって嘘をついたのだと思います。上司のイエスマン大崎すら嘘をつかせてしまう朝からの上司の大暴走。これだけでもどれだけ大迷惑だったか窺い知ることができます。

ちくしょう、大崎のウンコめ、うまいことやりやがって。俺も嘘ついてもっと寝ておけばよかったぜ、と公開した時は既に遅く、もはや逃げることもままならない状態でございました。

それでまあ、朝飯でも食べますかということになり、ホテルの地下にあるレストランへ。このホテルは青少年自然の家風のボロさ、客がチェックインしてるのにまだ掃除をしてるほどのルーズさの癖に、いっちょ前に地下にレストランみたいな物を備えておりました。そこが朝食バイキングなるサービスをしているらしいので、階段を下りてそこに向かったのです。

地下のウンコのようなボロさを誇るレストランに入店して愕然としたのですが、そこで繰り広げられている朝食バイキングは常軌を逸した途方もないものでした。

普通、バイキングとかいうと、数々の種類の料理が並べられており、客は色とりどりの料理たちに目移りしながら楽しそうに料理をついばんでいく。そんな光景が繰り広げられるはずなんです。

しかしながら、このオンボロホテルのオンボロレストランの朝食バイキングに、そのような選ぶ楽しみはない。和気あいあいとアレを食べようかな? コレを食べようかな? と悩む姿は皆無。

なぜなら全部がキムチっぽい食べ物だから。

もうね、レストランに入った瞬間からムワンとキムチっぽい臭いが香り、並べられた料理は全部赤っぽい色がついていて辛そう。どれを選ぼうとも朝っぱらから辛い物を食べることは避けられない状況。

「わしゃ、辛い物は苦手だ。別の店で食べるぞ」

そのクレイジーな朝食バイキングに怯んだ辛いもの苦手のウンコ上司。踵を返すと逃げるようにしてレストランから出て行ったのです。別の店で食べるぞ、とだけを言い残して。

別の店で食べるといっても、こんな朝っぱらです。ホテル内には営業しているレストランなどありません。というか、このレストランには元々ここしかレストランがない。必然的にホテルの外で朝食を食べることになるのです。

おいおい、こんな朝っぱらかホテルの外に出るのかよ。とゲンナリするのですが、もう歩き出してしまっている上司は止まりません。まさにブレーキの壊れたダンプカー。仕方なくホテル外で朝食を食べることを余儀なくされるのです。

しかし、いくらホテル外と言っても、今はまだ朝も明けきらぬ早朝です。当然ながら他の店舗など開いているはずもない。朝食を求めて当てもなくリゾート地をさ迷い歩くことは必須。

けれども、ウンコ上司のヤツはまるで目的地があるかのようにズンズンと歩いていくのです。朝飯だけを求めて朝っぱらから物凄い勢いでズンズン。何がそこまで彼を朝飯に駆り立てるのか。僕は正直朝飯なんてどうでもいいのですが。

「どこで食べる気なんですか?」

まるで目標に向かって進んでいるかのように前を歩く上司に訊ねました。すると彼は

「シーラホテルで朝食を食べる、あそこなら和食も洋食もありそうだ」

という途方もないセリフ。済州島のリゾート地に君臨する三大ゴージャスホテル。その一角を担うシーラホテルで朝食を食べるとか言い出しやがったのです。

いや、冗談じゃないって。僕らが宿泊しているオンボロホテルの朝食ならともかく、あんな高級ホテルの朝食ですよ。どんな金額を請求されるのか分かったものじゃありません。それどころか、ボロホテルに泊まっているのに、朝食だけ見栄はって高級ホテルで食べてるみたいで嫌じゃないですか。なんだか不憫じゃないですか。

それでもやっぱり上司に逆らうことなどできず、小汚い格好をした妙にフランクな格好の師弟は高級ホテルシーラへと吸い込まれていくのです。激安オンボロホテルに泊まっている身でありながら、さもシーラに泊まってますという顔をして。

初めて入った高級ホテルシーラ。そこはやはり高級ホテルと言われるだけあってシックでシンプルな内装の中にもどことなく高級感が感じられる。当然ながら僕らの宿泊するオンボロホテルとは比べること自体が可哀想といった状態。

そこの朝食バイキングもやはり物凄く、和洋韓の全ての朝食メニューを網羅する勢いで料理が並べられている。しかも目玉焼きとかはコックが目の前で一枚一枚丁寧に焼いていた。それどころかフレッシュなフルーツなんか盛り沢山に置いてある。

僕は元々、朝っぱらからモリモリと朝食を食べる習慣がないのと、高級すぎてお金が足りるのだろうかという心配感から胸いっぱいで、ほとんど料理を食することができなかった。なんか、胃に優しそうなオカユとかフルーツばかり食ってた。

それでもまあ、ウンコ上司のヤツはスクランブルエッグだとか妙にアメリカンな朝食を食してご満悦。食後のコーヒーとかおかわりしてまでガッコンガッコン飲んでた。

「さすが高級ホテルの朝食。大変おいしい」

と満足気な表情を見せる上司。貴様はどんなマズイものでも満足して食ってるじゃねえか。と言いたくなるがグッと堪える。そして、オカユとフルーツしか食べていないのに高級ホテルの朝食に相応しい値段を取られるとビクビクしている僕。バイキングだから食おうが食わまいが同料金だからな。

食い終わってレジまで行くと、朝食代は1人24,000ウォン(2,400円)。もちろん上司は奢ってくれるわけもなく、「別々で」とか日本語が通じるレジのお姉ちゃんに言ってます。ただでさえ所持金が少ない僕であるののに、たかが朝食で24,000ウォン。心ばかりのオカユとフルーツに24,000ウォン。ウォンウォン泣きそうになったわ。もはやこの世には神も仏もありゃしねえよな。

それでまあ、朝食も食べたことだし、シーラホテルを後にして徒歩でオンボロホテルへと帰る。そこで、ウンコ上司のヤツから、「午後から始まる国際会議までまだ時間があるから、この辺でも散策に行かないか?」という有難すぎる誘いを受ける。

「いえ、午後に向けて資料の準備しますので」

と丁重に断ったところ、なんか上司は一人でフラフラと徒歩で散策に行ってしまいました。夜な夜な近所を徘徊するお爺ちゃんみたいな感じで徘徊してました。

やっとこさ上司の呪縛から解き放たれ、まるで命の洗濯とばかり開放的な気分でロビーのソファに座っていましたところ、そこにフラフラと大崎登場。虚偽の報告で朝食の誘いを断った大崎登場。上司に付き合わなかったから充分に睡眠のとれた大崎登場。

「あれ?上司と飯食いにいったんだ?」

とか素っ頓狂なこと言ってやがります。貴様が夢見心地でベッドの中にいる間も、俺はバカ高いオカユとフルーツを食ってたんだよ、ボケが。

とまあ怒るのですが、ここで大崎相手に怒りを顕わにするのも理不尽というもの。やるせないキモチはありますが、グッと堪えます。

そんな僕の様子に気付いてか気付かずか、いや、多分全然気付いてねえんだと思うんだけど、さらに素っ頓狂なことを言い出す大崎。

「午前中暇でしょ?どっか観光に行かない?」

「ザ・済州島」とか書かれた観光本を手に言うではないですか。国際会議の始まる午後まで暇だから観光に行こうとかいいやがるんですよ。上司といい、アンタといい、なんでそんなに元気なんですか。

「いや、ちょっと所持金が心もとないので・・・」

と無難かつ心からの本心を告げて観光のお誘いを断ろうとしたところ

「この近くに射撃場があるんだよ、本物の銃が撃てるんだぜ」

とか、観光本の1ページを開きながら言うではないですか。確かにこのクソホテルからタクシーで10分ほど走った場所には「射撃場」という名の観光地があるらしく、なんか45口径だとかマシンガンだとか本物の銃がバシバシ撃てるらしんです。

そりゃあ僕かて男の子ですよ。やっぱそういう本物の銃が撃てるとかそういうのって、男の子的にすごっく魅力的なんですよ。子供の頃から安っぽいモデルガンで遊んだりして、バンバンと戦争ごっことかやってた僕にとって、本物の銃が撃てるなんて果てしない桃源郷。限りない浪漫を感じるんですよ。

「いいっすね、是非とも撃ちたいっす。でもお金がなあ」

観光本に書かれている説明書きによると、射撃は12発で30,000ウォン(3,000円)。比べるのもなんですがシーラホテルの朝食より高い値段。僕の所持金は22万ウォンほど。楽勝そうに思えますが、ここからホテル代を払わねばならない事を考えるとかなりキワドイ金額。

「やっぱ、お金ないし・・・ちょっと・・・」

銃を撃てる浪漫に魅せられつつも、所持金の乏しさから断念しようとする僕。金がないのは首がないのと同じ。何処の世界でも貧しさこそが最大の苦しみなのです。

「何言ってんの!本物の銃が撃てるなんてチャンス、もう二度とないよ!いかなきゃ!」

と、何が彼をそこまで銃に駆り立てるのか知らないけど、ものすごい勢いで射撃に行こうと誘う大崎。その彼の目はもはや普段の大崎はなく完全にワイルドガンマンの目だった。

こりゃあもう、このまま射撃場に行くのを承諾しないと大崎に殴り殺されそうな勢いなので、やむなく行くことを承諾。15分後にロビーで落ち合って一緒にタクシーに乗って射撃場に行くことを約束しました。

15分後

ロビーに現れた大崎は、さっきより一層ワイルドガンマンな目になっており、もはや銃を撃つ気満々。下手したら僕を撃ち殺しかねないほどヒートアップしておりました。

早速、ホテルの前で待機していたタクシーに乗り込み、「射撃場に行きたい」と、運転手には日本語も英語も通じませんでしたので観光本の射撃場のページを指差しながら告げました。

その瞬間でした

「イカン、急にお腹が痛くなった。pato君、悪いけど俺部屋で寝てるわ、射撃場には一人で行ってくれ」

そういって、神の如き素早さで大崎のヤツがタクシーから降りやがったのです。

いや、ちょっとまて、話が違うやん。確かに銃を撃つのは魅力的だけど、僕自身はあまり射撃場に行くのに乗り気ではなかったやん。それを強引に誘って行く事にさせたのは他でもない大崎やん。

それがなんだ、腹が痛いとかいうチンケな理由で戦線離脱か。強引に誘った僕を一人で行かせて自分は放置か。この野郎、いい度胸してるじゃねえか。

と思ったときには既に遅く、タクシーの後部座席に座って振り返りながら、ドンドンと小さくなっていく大崎の姿を見つめていました。

何も知らない異国。所持金は少ない。そして、言葉の通じないオッサンが運転するタクシーに乗せられて射撃場へ。まさかこんな異常事態になるとは。これならば高級な朝飯を食わされている方がいくらか平和だ。不安、不安すぎる。

島の守り神として、島の至るところに2m近い石の像が建てられています。これは「トルハルバン」と言うらしいのですが、トルハルバンも守り神というぐらいなら、のっぴきならない状態のこの僕を助けてくれ。

微動だにしないトルハルバンに見守られ、済州島を走り抜けるタクシー。そして後部座席で怯える僕。もしかしたら、このタクシーの運転手がムチャクチャ悪人で、僕はこのままアジトに連れて行かれて拉致監禁とかされるかもしれません。「おい、このイルボン、20万ウォンしか持ってないぜ」とか言われて利用価値がないと判断。パスポートだけを没収されて射殺されるかもしれません。ガンシューティングしようとタクシーに乗って、自分がガンシューティングされたんじゃたまったものじゃありません。おそろしやおそろしや。

そんな僕の想いなんかどこ吹く風で、ドンドンと走っていくタクシー。しかも、心なしか民家のない山奥に向かって走って行ってるのです。ドンドンと人気のない方角に。まさにアジトに向かって走っているような雰囲気。

こりゃ、マジで殺されるかもな。さようなら日本のみんな。僕はもう日本の土を踏むこともできなければ、サイトを更新することもできません。

とか、いよいよ観念していると、目の前にはトルハルバンの像と日本語で書かれた看板が

「射撃場」

もうね、むちゃくちゃ安心した。なんやねん、このタクシー運転手。悪人みたいな顔してムチャクチャ善人やん。

それでまあ、射撃場に到着したのですけど、タクシーの運転手は来るまで待ってるとかではなくて、射撃しに一緒についてくるのな。アホのような日本人と悪人面のタクシー運転手っていう訳の分からない組み合わせで射撃場の中の庭園みたいな場所を歩いていると、ついに目の前には「射撃練習場」と書かれた建物が。ついに到着。

とりあえず、様子が分からないってのも恐いので、チラリと窓の辺りから中を覗いてみたのですが、そこには信じられない異様な光景が。

なんかな、迷彩服とか軍服とか、軍人みたいなカッコした男たちが5人ぐらい直立不動で立ってるの。全員がペタジーニみたいに服の上からでも筋肉の隆起が分かるぐらいマッスルボディーで、鬼軍曹みたいな顔してるの。

うわー、むちゃくちゃこえー

とか入るのを躊躇してると、タクシーの運ちゃんがとっとこ中に入っていくのな。言葉通じないから運ちゃん止めるわけにもいかないし、仕方なく中に入ったよ。そしたら

「いらっしゃいませー」

とか鬼軍曹どもが朗らかな笑顔で言ってるの。徴兵を乗り越えた韓国人の鬼軍曹どもが、マクドナルドの店員ばりのグッドスマイル。

「射撃は12発で35,000ウォン(3,500円)です」

とか、サラッと言いやがるの。観光本には30,000ウォンとか書いてあって、明らかに値上げされてるんだけど恐すぎて文句とか言えない。

でまあ、軍人どもに囲まれて、言われるがままに射撃練習場に入ったわけだよ。

そこで、なんか電車の中とかで勘違い小僧がつけてるようなバカでかいヘッドホンみたいなの渡されてな、それを装着していよいよ銃を撃つ段階になったわけだ。

僕が選んだのは、なんか45口径のオートマッチの銃。

それを構えていよいよ撃つぞ、とか思ったのだけど、なんか軍人が僕の真横に直立不動で立ってるのな。ホント、僕の横15センチくらい、下手したらチンポが擦れ合うくらいの距離に鬼軍曹が立ってるの。すげえ落ち着かない。

それでまあ、鬼軍曹はいないものとして、いよいよ撃つぞーって銃を構えて前方を見たんだけど、的がムチャクチャ近いのな。テレビなんかの射撃訓練に使うような的が、前方1メートルぐらいの場所に置いてあるの。

いや、こんなのゼッタイに当たるって。っていうか、この距離なら銃を使わんでも石でも投げた方が早い。こんな近い距離に的を置いて射撃させる意味があるのか。

なんて悶々と考えるのだけど、真横で鬼軍曹が「早く撃たないと殺すぞ」って顔してたから仕方なく撃ったよ。

パーン

テレビなんかで聞く銃声よりも遥かに重くて痛そうな音が鳴り響く。それと同時に、物凄い反動が僕の手に伝わる。もう銃なんか構えてられないくらいの反動。普通に手が跳ね上がっちゃったもんな。

うおー、すげえー

とか驚いてると、真横で鬼軍曹が

「つぎぃ!!!」

とか怒鳴ってるの。

なんでやねん。

なんで観光で銃を撃ちに来たのに、軍隊教育みたいに怒鳴られなきゃいけないんだ。とか思うのだけど、銃声を聞いて軍人の血が沸騰しまくってる鬼軍曹には何を言っても無駄で、というかむしろ怖すぎて何も言えないので、言われるがままに次々と銃を撃ちました。

パーン

パーン

撃つたびに物凄い反動が腕に伝わり、僕の両の腕が跳ね上がる。そして、それと同時に一発撃つごとに

「もっとみぎぃ!!」

「もっとひだりぃ!!」

「おらーー!!」

と銃声よりもボリューム大きめで鳴り響く鬼軍曹の怒声。銃の破壊力とか、腕に伝わる反動とかどうでもよくて、この鬼軍曹が恐かった。それだけが印象的だった。

あっという間に12発全部を撃ちつくし、弾がなくなったので

「これ、弾がなくなっちゃったんですけど」

と銃を構えたままクルリと鬼軍曹の方を向いた瞬間

「グルアアアアアア!!銃口を向けるんじゃねえ!!!」

と鬼軍曹が鬼と変わり、ものすごく流暢な日本語で怒鳴られました。しかも僕が

「ごめんなさい、ごめんなさい」

とか謝ってるのに、コマンドサンボのような動きで羽交い絞めにされ、なんか腕の関節とか締め上げられました。鬼軍曹に殺される。

で、観光に来ただけなのに、一通り軍隊教育を叩き込まれた僕。半泣きになりながらも少ない所持金からガンシューティング代を支払ってホテルへと帰りました。韓国の軍人はものすごく恐ろしいです。

帰りのタクシーの車内。また道中に建てられているトルハルバン(守り神なので本当に至る場所にある)を見て思いました。このトルハルバンはあの鬼軍曹にソックリだと。

ホテルに帰り、往復のタクシー代10,000ウォン(1,000円)を支払い、失意のまま部屋へと帰りました。

部屋に帰ると、何だか知らないけど部屋の前で待ち構えていた大崎と上司が

「ちょっとpato君!午後からの会議の準備もしないでどこに遊びに行ってたの!」

とかムチャクチャ怒ってました。

どうやら大崎のウンコは、僕をハメて、一人で恐怖の軍人だらけ射撃場に送り込んだことをすっかり忘れていたようです。

できることなら、あの45口径の銃で大崎を撃ち殺したい、そう思うのでした。

長いので続く

現在のpatoさんの所持金 18万ウォン(1万8千円)

次回は「韓国Numeri&カジノ編へ続く」


6/4 韓国旅日記-Part 5- 韓国Numeri &カジノ

見た目は色グロナイスガイの男前、中身は資本主義で肥え太った醜悪なブタ、そんな大崎に騙されて独りで本物の拳銃を撃ちに行った僕は、そこで軍国韓国の厳しさを目の当たりにするのでした。

22日午後 国際会議

そうそう、なんか観光ばかりしていましたが、別に遊ぶために訪韓したわけではありません。真の目的は国際会議に出席することなのです。ここかまではマッハの勢いで少ない所持金を減らしていきましたが、ここからは違います。真面目に国際会議に出席するのですから、持ち金を減らしようがない。

そんなこんなで、午後は○○と国際会議に主席。異国の人々と交流し、自分の仕事においてもとてもグローバルな意見交換をすることができました。

ここは本当に真面目に仕事してましたので、ネタらしいネタもございませんでした。僕は元々、そんなに不真面目な人間ではございません。普通に生きていればネタなんかに遭遇することなく、極めて真っ当な韓国出張日記になるはずなんです。エロ本買えなかったり、所持金がなかったり、独りで銃を撃ちに行ったりとかありえない。

そんなこんなで、国際会議の初日も終了。あとは明日の二日目を終えれば帰国と相成るわけです。まあ、終了後も一泊して、明後日の早朝に帰国することになるのですけどね。

とにかく、このまま真面目に国際会議に出席していれば、不幸な出来事も起こりえませんし、所持金を大幅に減らすこともありえません。この海外でありながら全財産が18万ウォン(18000円)という散々たる状況もなんとか打破できるのです。

22日夜 オンボロホテル

さあて、国際会議初日も終わったことだし、後は部屋に帰って寝るだけだぜ、などと意気揚々とホテルフロントに預けていたルームキーを受け取りに行ったところ、フロントマンがカタコトの日本語で

「ホテル代の前払いをお願いします・・・」

ついにきた!

いつかは払わねばならないとは薄々勘付いていたが、ついにホテル代の請求がやってきた。

ということで、三泊分のホテル代18万ウォン(18000円)を請求される。僕の所持金も偶然にも18万ウォンのみ。これは何かミラクルの前兆なのかもしれない。

patoさんの所持金 0ウォン(0円)

ついに異国の地で文無し。帰りの航空券もホテル代も既に払ったとはいえ、ついに文無し。後二泊は滞在せねばならないのに、ついに文無し。

しかし、嘆いていても始まらない。正確には全くの文無しではなく、ポケットにオツリで貰った500ウォン硬貨(50円)があったので、それで安っぽいパンを購入して飢えをしのぐ。

韓国に来て、こんなひとかけらのパンで飢えをしのぐことになろうとは。

それでまあ、まだ夜も早い時間(7時くらい)なのだけど、起きていても腹が減るだけなのでテレビでも見ながら寝ようとテレビをつけました。

なぜか韓国では日本の格闘技ブームらしく、K-1だとかPRIDEだとかを放送してました。ちなみに放送していたのは10年前の第1回K-1グランプリ’93準決勝。ドス黒いチンコみたいな外国人VS使いこんだチンコみたいな外国人でした。解説とかは全部韓国語で訳分かりませんでした。

それでまあ、もうお腹が減るし全ての電灯を消して寝ようとしたのです。ちなみに僕の宿泊していた部屋は、突然勝手に全ての電気が消えてまた点灯したり、意味もなく照明が点滅したりと、ふんだんに怪奇現象の起こる部屋でした。

そんなもの全く気にせず、部屋を真っ暗にしてベッドに入るのですが、目がギンギンに冴えていて眠れない。あまりにも就寝時間が早すぎる(8時)のも要因の一つですが、それ以上に何か満たされない思いがあり眠れないのです。

一体、僕は何を欲しているのだろう。何が満たされないから眠れないのだろう・・・。答えは簡単でした。そう、インターネットです。

いつも何処に行くのにでもノートパソコンを背負い、インターネットに接続することを忘れないpatoさん。しかしながら、今回は韓国は電源が違うといった理由からパソコンを持ってきていないのです。

もうインターネットどころかパソコンに触れない時間が48時間は続いている。きっとその禁断症状で眠れないに違いない。パソコンに触りたい、ネットがしたい。韓国からNumeriとか見たい。

そういった想いから、まるで夢遊病者のごとくフラフラと部屋を出たのです。回線の臭いに誘われるがままに。

ここ韓国はインターネット大国として世界でも知られるほどネットワーク環境が整備された国です。街を歩けばあちらこちらにネットカフェが立ち並び、至るところにネットワーク接続されたパソコンが設置されているのです。

僕が宿泊するオンボロホテルも、こんな離島でありながら、しかも周りには観光地と緑しかない田舎でありながら、さらには今にも朽ち果てそうなホテルでありながら、ロビーには二台のパソコンが置かれ、インターネットが出来る環境が整えられていました。

もう、そこでネットをするしかない、とフラフラとロビーに下りていったのです。

ちょっと分かりにくいかもしれませんが、当然のことながらロビーに置かれた2台のパソコンのキーボードは全部がハングル。全く意味が分かりません。

さらには、二台あるうちの一台のマシンでは、韓国人の宿泊客が鬼のような勢いでソリティアに興じていました。まるで親の敵を討ち取るかのように、まるで幼女を陵辱するかのように無我夢中でソリティア。何が彼をそこまでソリティアに駆り立てるのか。

ソリティアに熱中するのは日本人も韓国人も同じ。万国共通なのだなと妙に感心し、その韓国人の隣に座ってネットワークにアクセス。よくわからないハングルキーボードと悪戦苦闘しつつ、なんとかNumeriに接続。

日本語の入力は出来ませんが、日本語を読むことは出来るみたいで、なんとか検索サイトでNumeriを検索してマイサイトに到達しました。こういうときサイト名が横文字でよかったなと思います。日本語のサイトだったら検索するのも一苦労ですから。

当たり前ですが、韓国から見るNumeriも日本で見るNumeriと何ら変わりはありませんでした。普通に日本語も表示されるし。自動更新もこの時は順調に動いておりました。

あと、リンク先のサイトさんの半分くらいが、正常に日本語が表示できずハングルに文字化けしていて読めませんでした。

ハングルで表示される「さんぽみち」

それにしても、インターネットをやってから気がついたのですが、パソコンの横には「インターネット利用は1時間1500ウォン(150円)です」という表示が。どうやら無料開放ではなかったみたいです。ちょっと見なかったことにしておきます。

そんなこんなで、こんな韓国に来てまで、しかも文無しでありながらネットジャンキーヨロシクで有料ネットサーフィンに興じていましたところ、

「あれ?pato君じゃない。どうしたの、こんなところで」

と、なんかタンクトップとか着て筋肉を顕にした大崎の姿が。

「いや、インターネットを・・・」

とか僕が釈明しますと、大崎のヤツは「またネットか」と明らかに蔑んだ目で見ていました。

「ちょっとお酒でも飲まない?僕の部屋でみんな飲んでるんだ」

どうやら、大崎のウンコのヤツは国際会議で仲良くなった世界中の若手どもと部屋で酒を酌み交わしていたようです。非常にグローバルで、さらに社交性が高いところを見せつけてくれます。

仲良くなった世界のメンバーと英語で会話しつつ、夜は飲み会で親睦を深めるという社交性とグローバルさを両立させた大崎。

反面、コソコソとロビーでインターネット。しかも日本のページ。しかも自分の運営するサイトをヌメヌメと外国に来てまでチェックする僕。その社交性のなさとグローバル性のなさには脅威すら感じます。

こりゃもう勝負する前から勝負あった。開幕から50ゲーム離された気分だ。と大崎と僕の差を歴然と感じたのでした。

とりあえず、大崎と関わるとロクなことないですし、僕はお酒を飲むのはあまり好きではありません。それ以上にグローバルなメンバーが集まっているということは英語を喋らないといけないわけでして、またもや「Site seeing」なんていう赤っ恥青っ恥を晒す事態になることが予想されます。ですから

「いや、今日は疲れているので休みます」

と断ったのでした。

その数時間後、なぜか大崎の部屋で異国の者どもと酒を酌み交わす僕の姿が。

一体どうなったらこんな事態になるのか分かりませんが、断ったにも関わらず何故か大盛り上がり大会で酒飲み大会でした。多分、無理やり大崎のヤツに召還されたのだと思います。これだから大崎は恐ろしい。

でまあ、インターナショナルな飲み会メンバーはやっぱり会話とか英語で、何言ってるのか全然分からない。ワインを飲んで上機嫌になってるっぽいアメリカから来ている金髪の女なんか、口から先に生まれたんじゃねえの?と思うほどの勢いで鬼のように英語を喋ってました。しかも僕に話しかけてくるもんだから、全然何言ってるのか分からず、ただただ「Yes」とだけ答えてました。それでも金髪女性のトークは収まらず、鬼のようにマシンガントーク。いいから、英語喋らんでいいから、乳の一つでも出せと。

そんなこんなで、非常に盛り上がった飲み会ですが、英語を扱えない僕はただただ酒を飲むばかり。一言も喋らずに黙々と焼酎とか飲んでいたものですから、すっかりと酔っ払ってしまったのです。

しかし、人間ってのは適度に酔うと頭の回転が良くなるものでして、素面の状態では思いつかないようなことに思案が巡るのです。

僕は今でこそ所持金が0で、円でいってもウォンでいっても、ドルで言っても0な状態のわけです。このまま金もないままどうやって僕は韓国ライフを楽しむのだろう・・・と大変盛り上がる外人たちを尻目に考えていましたところ、途方もないことに気がついたのです。

そういや、リュックの中に非常用の金があった。

普段から、もしものためにリュックの中に現金をいくばくか忍ばせておく習慣があった僕。その金があったことに気がついたのです。

街で偶然にソニンとかに会った時に「お金くれるなら抱かれてもいいよ」とか言い出すかもしれないじゃないですか。そこでお金を払えばソニンとか抱けるんですけど、あのハミ乳実際に揉めるんですけど、お金がない場合も考えられる。そうなってしまうと一生後悔すると思うのですよ。ですから、そういったチャンスに備えて常に非常用の金を忍ばせているわけです。しかも、ソニンぐらいなら抱けるであろう2万円を常備しているのです。

それに気がついてしまった僕は、まさにマッハの動きだったね。隣に座っているパツキンを押しのけ、大車輪のごとき勢いでマイルームへ。それで、リュックの小さいチャックの部分を開ける。

あった・・・!

そこには小さく折りたたまれた二枚の福沢諭吉が。

なんて偉いんだ。非常用の金を取っておくなんてなんて立派なんだ、俺。僕はこの二万円と対面したときの喜びを一生忘れない。

というわけで、その二万円を早速ホテルのフロントでウォンに換金。所持金が0ウォンから一気に20万ウォンに。またもや財布がパンパンに厚くなりました。

ということで、そのまま酔った勢いも手伝ってでしょうか、所持金が増えて心強くなったからでしょうか、とにかくこの20万ウォンをもっと増やしてステディにブランド物でも免税店でお土産に買ってやろうと千鳥足でフラフラとカジノへと赴いたのでした。

キングダムの名がふさわしい夜のロッテホテル。泊まっているホテルとは月とゲロほどの差が。ちなみにこのホテルはカジノも免税店も常備しており、しかもカジノは24時間営業という狂いっぷり。

そんなこんなで、小汚いカッコでカジノへと入店。ルーレットやらバカラ、ブラックジャックなどがあり、小奇麗な格好をしたディーラーさんが手際よくトランプをきったりしてました。

しかしながら、対人スキルが異様に低い僕は、ディーラーさんと対決するなんてのは妙に怖かったので、スロットマシンにて勝負をすることにしました。

で、このスロットマシンっていうのは、日本のゲームセンターなんかにあるやつと全く同じなんですが、唯一違う点はモロに現金を飲み込むという点。

日本ではゲームセンターのスロットでもパチンコ屋でもそうなのですが、お金でコインを借りてプレイすることになります。そのコインを増やして最後に換金したりするのですが、韓国のカジノは違います。コインがそのまま500ウォンですからね。

普通に紙幣を飲み込む所が機械についていて1BETが500ウォン(50円)ですから、1万ウォン入れるとクレジットが20になるんです。で、当たるとベコベコと500ウォンが払い出されてくるんですよ。

金を入れ、金が吐き出されるリアルなスロットマシン。このリアルなギャンブル。3DO Realよりリアルなギャンブル。勝たねば誰かの養分。ゼッタイに勝たなければならない。そう、僕にはもう道は残されていないんだ。

そんなこんなで、リアルすぎるギャンブルに震えつつもスロットマシンをプレイし、なんとかギャンブルタイムも終了。もちろん結果は

所持金 20万ウォン→0ウォン

またもや文無しに。

カジノから出る時、ちょっと涙目になってた。

一時は非常用の金により文無しを免れた僕。しかしながら酔った勢いでカジノに行ったためにまたもや文無しに。次の日の食事とかどうするんだという不安を抱えつつも、韓国二日目の夜は更けていくのでした。

つづく


6/7 韓国旅日記-Part 6-韓国のエロ本

仕事で来ているとはいえ、めくるめく楽しい海外旅行になるはずだった今回の訪韓。しかしながら、蓋を開けてみると、所持金が鬼のように無くなるわ、大崎に騙されて軍人教育を受けるハメになるわ、非常用の金もカジノで使い果たすわ、ともう散々な状態に。ハッキリ言って、ひとかけらも楽しさを見出せない。オマケに宿泊してる部屋では怪現象が起きるし、もう泣きたい。そんなこんなで失意のまま韓国の夜は更けていくのでした。

23日 国際会議

この日、朝から夜までぶっ通しで今回の出張のメイン目的であった国際会議が終了する。そして滞りなく閉幕。これでもこれ以上韓国に留まる理由はなくなった。後は次の日の朝一番の飛行機で帰国するだけだ。

この日の国際会議終了記念打ち上げは非常に盛り上がり、宿泊しているホテル近くの焼肉屋で鬼のように飲んで食った。大崎が肉を食し、上司が焼酎を飲む。そして金を持たない僕が夜中に空腹になった時用に肉を袋に入れて持ち帰る。とにかく暴飲暴食という表現がふさわしい乱れっぷりだった。

無事打ち上げも終了し、お会計の際に所持金0ウォンのpatoさんがトイレに消えるという荒業を披露。なんとか上司と大崎に支払わせることに成功すると、そのまま韓国は済州島の涼しい夜風に吹かれながらホテルへと徒歩で帰るのでした。

「あ、そうだ。ちょっとコンビニに寄ろうよ、飲み物とか買いたいんだ」

殺したいほど爽やかな笑顔で言い放つ大崎。彼は僕の所持金が0ウォンであることに薄々勘付いていながら、それでもコンビニに行こうと言いやがるのです。たぶん、金がないので陳列されている商品を指をくわえてみているだけの僕を徹底的に辱めようとしているのです。

「じゃあ、2人でコンビニに行って来い、ワシは先にホテルに帰ってるから」

とウンコ上司が言い放ち、ホテルへの道を一人でトコトコと歩いていきました。どうやら僕と大崎が2人でコンビニに行くのは確定のようです。

そんなこんなで、この韓国旅日記の序盤戦に登場した異様に屋根がゴージャスなファミリーマートに大崎を伴って行ったわけです。

やはり、何処の国でも、まるで神社仏閣のような建物のファミリマートでもファミリーマートはやっぱりファミリマートで、夜中でもシッカリと営業してやがる。なんだか24時間営業みたい。

それでもまあ、さすがに店内は日本のコンビニのそれとは若干趣が異なっておりまして、異様な雰囲気を醸し出しておりました。

まず、日本のコンビニにおいては無くてはならない存在である雑誌コーナーがありません。基本的にはお菓子や弁当や飲み物などは日本と同じように販売しているのですが、観光地だからでしょうか、お土産なんかを売っている始末です。

お金が無い僕は、韓国の雑誌なんかを立ち読みして大崎が買い物するのを待っていようと思っていたのですが、雑誌コーナーが存在しないという大誤算。これではどうしようもありません。

莫大な資本力を発揮し、お菓子やらビールやらを次々とカゴに収めていく大崎を尻目に、当ても無くフラフラと店内を徘徊することしかできませんでした。

ここでチョロッと大崎に「金貸してくれない?」などと恥を忍んで告げれば、大好きなコーラやら韓国のお菓子などを購入することができるのですが、一人前の男としてそれをやってしまっては負けです。金を借りるということはソイツに屈するということなのです。憎き大崎相手にそれだけはやってはいけない。

とにかく、早く大崎の買い物が終わらねえかな、と店内を徘徊しておりましたところ、店舗の隅に異常に怪しいコーナーが。目立たないような片隅に数冊の雑誌が陳列されているのです。

急いで駆け寄った僕は、その雑誌たちを手の取ってみてみると、立ち読み防止のためか外面がビニールに覆われていて中を窺い知ることはできませんが、表紙は紛れも無くセクシャルな写真。しかもハングルで書いてあるので意味が分かりませんが、とにかくポップな字体が踊っているのです。

そう、これは紛れも無く韓国のエロ本。

きっと、このハングル文字も「アナルセックス」だとか「How to 放尿プレイ」だとか破廉恥な言葉に違いありません。

なんてこったい、こんな場所でエロ本に遭遇するとは。

思い返してみてください。出発前、福岡空港でエロ本を購入しようとした僕。旅のお供にエロ本を携えてオナニーに用いようとしたのですが、上司のスリップストリーム作戦を食らってしまい購入を断念したのです。そしてそのままノーエロ本のまま異国へと旅立ったのです。

それからは大変でした。生まれて物心ついてから今まで、エロ本やらエロビデオ、エロ動画ファイルなどのエログッズに触れないまま過ごしたことが無い僕にとって、たとえ数日と言えどもエログッズなしで過ごすのは苦行以外の何者でもありませんでした。

オナニーだって韓国に来てから一度もやっていません。このままでは汗や唾液が精液になるのではないかと心配になるほど禁オナニー状態でございました。全てはエロ本を携帯していないことから始まった悲劇なのです。

しかし、神は僕を見捨ててはいなかった。

ノーエロ本の迷える子羊に、こんな異国の片田舎のコンビニ、しかもその片隅でエロ本に再会させてくれたのです。まさに劇的なエロ本との遭遇。神様もなかなか憎い演出をするものです。

ととととととととにかく、このエロ本を購入しなくてわ!!

せっかくの神様のお導き、これはもう僕にはエロ本を買う義務がある。買う使命がある。所持金が0ウォンだとか、ビニール張りだから内容を確認せずに買わねばならないだとか関係ない。とにかく買わねばならない。

「大崎様、申し訳ないですが4000ウォン(400円)貸していただきたい」

エロ本欲しさのあまりファミリーマート店内で大崎に屈する僕の姿がありました。なんという屈辱。なんという敗北感。

「ん、いいよ。4000ウォンぐらい。貸してあげるよ」

明らかに勝ち誇った顔で言いながら、投げるようにして4000ウォンを手渡してくる大崎。何という屈辱。なんという敗北感。

今や地の底まで落ち果てた僕のプライドと引き換えに、ついにエロ本を購入。借りた4000ウォンで4000ウォンのエロ本を購入する。いやはや、韓国は消費税とかないから素晴らしいね。

ハングルだらけで意味がわかりませんが、陳列の怪しさ、表紙のセクシーさ、そしてビニールで覆ってるという意味深な行動、全てがこの雑誌がエロ本だということを物語っている。

これは見紛うことなきエロ本であると確信し、意気揚々とレジへ。そして、4000ウォン(400円)を支払い購入します。

ホテルに帰るまでの道中、もう夢見心地でした。一時はもうダメかと諦めていたエロ本。それを今まさに手にしている。しかも韓国のエロ本。異国のエロ本。きっと中には韓国娘たちのあられもない姿や痴態がモロンと載せられているに違いない。

「ゆっくり歩いて帰ろうよ」

という大崎の言葉なんか耳もかさず、競歩の様な早歩きでホテルへと向かいました。

そして、ロビーで大崎と別れ、いよいよ我が部屋へ。カードキーを挿し部屋のドアを開け、物凄い勢いで部屋の中へと入ります。

部屋に入った瞬間、もうエロ本を袋から出すのが早いかチンコを出すのが早いかといった按配で既に臨戦態勢。もう思いっきりオナニーしちゃうぞー、と荒ぶる神々のような神々しさでエロ本のビニール袋を破ったのでした。そして、弾む心を抑えつつ、ついにエロ本のページを開いたのです。

文字だらけのエロ本! 多分、エロ小説!

全頁がビッシリとハングルで埋め尽くされているんですよ、奥さん。

すっごいエロい事が書いてあって興奮することは請け合いの内容なんだろうけど、全部ハングルなので意味が分からない。これではエロ本として全く機能しない。若干エロスな挿絵があるものの、オナニーウェポンとしての破壊力に乏しい。

しかも、内容がエロ小説っぽいなら挿絵で若干は興奮できるものの、読み進めていくと全然エロとは関係ない内容に。

なんで心臓の絵とか、ゴルフしながら苦しむ人の絵とかあるのか意味が分かりません。もしかして、この本はエロ本じゃないのか。

内容も見ずにエロ本を買うことがどんなに危険か。どんなリスキーか痛感する僕ですが、それでもめげずに、なんとかエロティックなネタが無いものかとページをめくっておりますと

やはり日本も韓国もエロ事情は同じのようで、こういった電話番号を掲載したエロっぽい広告が多数載せられているのです。多分、ここに電話をかけると女性出会えるかもよ! という日本でもおなじみのツーショットダイヤルなどの有料出会い系サイトの広告だろうと思います。

こういった、エロ広告を見ながらオナニーをすることは可能です。上の画像も乳とか出てますしね。少なくとも読めないハングルのエロ小説よりはマシですので、この広告の写真を使ってオナニーしてやろうと読み進めていたのですが

こんな広告が。

多分、ここに並べられたような女性と出会えるぜ! みたいなノリの広告だと思うのですが、並べられている女性があまりにも酷すぎる。この並べ方自体も昔の「ラストチャンス 恋人選び」を思い出すようで嫌だ。分かりやすく拡大してみると

上の段の右から1番目、三番目、五番目が特に酷い。こんなクリーチャーを出会い系サイトに載せるな。

でまあ、この写真によってすっかり僕と僕自身が意気消沈してしまい、全く持ってオナニーする気ナッシング。あえなく韓国オナニーは断念することになったのでした。

プライドをドブ川に捨て、恥を忍んで大崎に金を借りてまでして購入した韓国エロ本。全くオナニーウェポンとして機能せず、ただただ4000ウォンをドブに捨てる結果になったのでした。

遠い異国、韓国の地でベッドの上に涅槃型で寝転び、イチモツを握り締めた状態で似非エロ本を読む僕は、ハッキリ言って敗者でした。あまりにも頭にきたので、その日はチンコを出した状態で眠ってやりました。失意のまま韓国で過ごす最後の夜は更けていったのです。

つづく

いよいよ韓国編は次回で最終回。帰国 大崎策略編に続く。


6/15 韓国旅日記 最終回

5月24日 朝

国際会議を終えついに帰国することとなったpatoさん一向。ほろ苦い数多くの思い出をプレゼントしてくれた韓国・済州島。こんな島クソ食らえなどと思ったものだが、いざ離れるとなるとなんとも寂しい。こういったセンチメンタルジャーニーなキモチになれるのも旅の醍醐味だろう。

さて、この日はもう特に何もすることはなく、起床して空港に向かい、日本への飛行機に乗るだけという、まさに帰国するためだけの日だった。

僕は前夜から小さなリュックに汚れ物やら何やらを詰め込んで帰る準備をしていた。そして帰国の日の朝を迎える。

カジノで全財産をドブに捨てた僕は朝飯を食べることも許されず、途方もなく満たされていない胃袋を抱えながらホテルのロビーで大崎と上司の到来を待っていた。

するとそこに大崎登場。容赦なく大崎登場。圧倒的に大崎登場。

またもや、アロハシャツにサングラスという何かを吐き違えたようなファッションを身にまとい、大リーガーのようにガムをクチャクチャと噛んでいる。それでもって、開口一番

「免税店に行こうぜ!」

コイツはまた僕を辱める気です。僕が朝食も食えないほど貧民であることを知っていながら免税店に行こうなどと誘っていやがるのです。全くもって腹黒いヤツだ。

「なんか、上司は荷造りするのに時間がかかるみたいだから、二人で行こうよ、免税店に」

などと爽やかに言い放つ大崎。なんか、上司のウンコはあの亡命するかのような大荷物をまとめるのに時間がかかっているようです。ならばもう断る理由はどこにもありません、仕方なく大崎の誘いに乗って免税店へと行くことにしたのです。

僕らの宿泊していたオンボロホテル、その隣にキングダムの称号が相応しいロッテホテルがあることは何度も説明したと思います。このロッテホテルは高級ホテルの名に恥じず、館内にカジノだとか高級レストランを兼ね備えているのです。そしてさらに、免税店までも完備しているのです。さすが高級ホテル、まさに至れり尽くせりです。

そんなこんなで、大崎と共にロッテホテルの免税店を目指して徒歩で行くわけなんですが、大崎はもう鬼のような札束をちらつかせて買い物する気マンマン。ハッキリ言って全財産を使う気でいたね、アイツは。

それでまあ、免税店に到着すると、もうそこには見たことないような風景が広がってるわけ。

まるで日本の高級デパートみたいに、プラダだとかシャネルだとかボイルシャルルの法則だとかブランド店が鬼のように並んでるの。カバンやら靴やら化粧品やら貴金属やら、もうアホのように売ってるの。しかも免税店だから、税金のかからない結構お手軽な価格で売ってるのよ。

で、免税店の店員さんは、当たり前のように韓国の女性ばかりなんだけど、やっぱ外国人相手の免税店、しかも高級なムード満点の店だけあって、みんなムチャクチャ日本語が堪能なのな。

「いらっしゃいませー」

とか普通に言ってたもの。この一角だけは間違いなく日本だった。

それでまあ、金のない僕はトランペットに憧れる黒人の子供みたいにショーウィンドウに張り付いて商品を眺めていたんだけど、富める大崎は鬼のように買い物してた。

まさに札束をばらまくといった表現が適切で、目に付く商品を大車輪の勢いで購入してた。それでまあ、

「おやあ?pato君は買い物しないの?お土産とか?」

とか物凄く大上段から蔑んで見てくるわけよ。資本主義の豚が勝ち誇ったような顔で見てくるわけよ。

そうなると、いくら温厚なpatoさんでもムッとするじゃん。俺だって買い物ぐらいできるぜ!っていう意気込みを見せてやりたいじゃん。だからな、ついに禁断のクレジットカードを出したわけだよ。

これだけは使うまいと封印していたクレジットカード。虎の子のクレジットカードをサイフから取り出し、ブランド品が陳列されているフロアの隅の方にヒッソリと置いてあった韓国海苔やらお菓子とかを大車輪の勢いで購入していた。

山のように高級ブランドが並べられている中、韓国海苔や韓国のお菓子を買い漁る僕。もう根本からして何かが貧しい。僕が買った物全部合計しても大崎の購入した腕時計に遠く及ばないからな。そんなチンケな商品をクレジットカードで買ってるもんだからお里が知れるぜ。この瞬間、このフロアに僕という歴史的な貧乏人が光臨していたもの。

そいでもって、大崎もあらかた高級ブランド品を買い漁り、山ほど持っていた現金をだいたい使い終わった所で「そろそろホテルに戻ろうか」という雰囲気になった。けれども、大崎のヤツが

「まって、最後にアクセサリー買うわ」

とか言いながらアクセサリーコーナーへ。そいで、なんかドス黒い紫色した石が連なった数珠みたいなアクセサリーを購入したみたい。うん、いっちゃ悪いけど、随分と趣味が悪かったぜ、あれは。

それでまあ、6000円ぐらいのその数珠を購入して、ご満悦のチンカス大崎。買う物買ったしこのままホテルに帰って空港に向かって帰国だぜってな雰囲気になったのだけど、アクセサリー売り場のオバちゃん店員がムチャクチャやり手なのよ。

さっき大崎が買った趣味の悪い数珠みたいなアクセサリーをプレゼント用に包装とかしてくれたんだけど、その品物を渡さないのよ。買ったはずの大崎に渡そうとしない。

それでまあ、大崎的には商品を受け取らないと帰れないじゃん。仕方なくオバちゃん店員の話を聞かなければいけないような体勢になっちゃって、オバちゃんはさらに趣味の悪いアクセサリーを売りつけようと大セールストーク。もうとてもスパークしていた。

なんか、どす黒い色の石がハート型になったネックレスを売りつけようとしてた。そりゃもう、堪能な日本語でペラペラとスーパーセールストーク。しかも、さっき買った商品を渡さずに大セールストークするもんだから、逃げるわけにもいかない。このババア、ハッキリ言ってかなりのやり手だぜ。

そんなハート型の趣味の悪いネックレスなど購入したくない大崎。というか現金は既に趣味の悪い数珠で使い果たしており、購入する金を持たない大崎。なんとか必死に

「いや、僕にはペンダントなんて必要ないっすから」

とか断るのだけど、それでもやり手ババアは諦めない。

「何言ってんの!彼女にプレゼントしたら喜ばれるよー」

とか言っちゃってるの。それを聞いて大崎も満更ではない様子。すっかりその気になっちゃって、「買っちゃおうかなー」とか言っちゃってる。ハッキリ言う、そんな悪趣味なネックレスをプレゼントしたら、恋が終わるぞ。

僕はその様子を、クレジットカードで購入した韓国海苔を片手に微笑ましく眺めていた。いつも僕のことを苦しめている大崎が、今はやり手ババアに苦しめられている。なんて素敵な光景なんだ。いけ!もっと苦しめてやれ、やり手韓国ババア。と一人でヒートアップしてると

「お兄さん、お兄さんもアクセサリー買わないかい?」

アクセサリー売り場にいたもう一人のやり手ババア店員2登場。しかも、僕を標的にロックオン。この金のない子羊を捕まえてどうしようというのか。

こうして、大崎と並んで熱烈セールストークをツインカムで受けることになった僕。それでもやっぱり大崎が受けているように褒めて褒めて買わせようとするお世辞商法ってのは気分が良くて、大崎みたいに「彼女にプレゼントすると喜ばれるよー」なんて言われるのかな、そいでもて僕もテレながら「いやー、そうっすかね」とか言っちゃたりしてな。なんて期待してると

「いやー、僕はアクセサリーつけないっすから」

とか答えると、やり手ババア2のヤツ。

「お母さんにプレゼントすると喜ばれるよー」

大崎→恋人にプレゼント
ぼく→お母さんにプレゼント

ぶっ殺すぞ、クサレババア。

いくら僕が非モテな外観をしてるとはいえ、これはあんまりです。確かに大崎とかは色黒ナイスガイで恋人とかとっかえひっかえ、チンポが乾く暇ないぜってな感じですけど、これはあんまりです。僕だけ「お母さん」とかありえない。あんま調子に乗ってるとレイプするぞ、やり手クソババア。

そんなこんなで、僕は非常にご立腹し、なんとかセールストークを免れたのですが、大崎のヤツは趣味の悪いネックレスをカードで買ってました。彼曰く、「買うまで帰さないぞ、って雰囲気だったんだもん。数珠も向こうが握ってるし」とのこと。さすが金があるヤツは違います。僕だったらババアを殴り倒して数珠を取り返してでも買わないけどね。

そんなこんなで、悲喜こもごもの免税店も終わり、いよいよホテルに戻ってチェックアウト、空港に向かって帰国するのみ。意気揚々とホテルへと引き返すのでした。

ホテルに戻ると、ロビーには亡命する5秒前と言わんばかりの大荷物を抱えた上司が待機しており、早くチェックアウトして空港に向かうぜと言いたげな表情をしていました。

ですから、僕らも迅速にチェックアウトをするべく、ホテルのフロントへと向かうのですが、ここでは何も怖れることはありません。僕はもう既に前日にホテル代を全て支払っているのですから、これ以上金を取られることもない。物凄く堂々としながらフロントへと行きました。「チェックアウトしたいのだが」とか英国紳士の気品を漂わせつつ余裕で言ってのけた。

「部屋備え付けの歯ブラシと髭剃りの使用料、6,000ウォン(600円)頂きます」

大ショック!

ホテル代は払ったというのに、それ以上に歯ブラシ代とか訳分からんもの請求されてる。6000ウォンぐらいポーンと払いたいところなんだけど、今の僕には所持金がない。全く持って所持金がない。

仕方なく恥を忍んで

「大崎さん、申し訳ないんだけど、6000ウォン貸してください」

と、物凄く貧しい気分でまたもや大崎から借金。エロ本を買うのに金を借りたというのに、さらに歯ブラシ代まで借りる始末。

それでもなんとか、僕のプライドを地に落とすことによって金を借りることができ、なんとか無事にホテルをチェックアウト。下手したらこのままこのホテルで働かなきゃいけなかと思ったぜ、歯ブラシ代のために働かされるとか可哀想過ぎる。

そんなこんなで、長い間お世話になったオンボロホテルを後にした一行は、上司の重い荷物をゴロゴロと転がしながら、エアポートバスの停留所まで歩くのでした。後は空港に行って帰国するのみ。

とまあ、バスの停留所に向かって歩いていたのですが、そこで途方もない事実に気がついてしまった僕。もう愕然として、帰国する気すらなくなってしまいそうな事実に気がついたのです。

バス代、持ってない

空港までのバス代、3500ウォン(350円)すら持っていないことに気がついてしまったのです。歯ブラシ代どころか、バス代すらないなんて人間としてどうかしてる。

それでもまあ、さすがに空港まで歩いていくと考えられず、バスに乗らないわけにはいかないので、またもや恥を忍んで大崎のウンコに借りることに。

「大崎様、申し訳ないのですが、バス代がございません。なんとか貸していただけないでしょうか」

もはやプライドなど、俺のプライドなぞエロ本代を借りる時に捨て去ったわ、といった勢いでまたもや大崎から借金。なんだか、だんだん借金をする感覚が麻痺していく。きっと、世の中のカード破産とかしちゃう人ってこういう感覚なんだろうと思う。

とにかく、大崎にバス代を借りないことには、帰国はおろか空港に行くことすらできないので、なんとか懇願して金を借りようとする僕。すると大崎のヤツは

「ん?バス代?わかった、バス降りる時に貸してあげるよ」

とか勝ち誇った顔で言いやがる。なんだか殺したいほどムカツクんだけど、なんとかバスには乗れるようなのでそのまま笑顔で「ありがとう」とか言いながらバスに乗り込む僕。僕にとっての大崎とは、ムカツクヤツなんだけど金を貸してくれるから切れないやつだ。まあ、早い話カネヅル、カネヅル。

そんなこんなでバスに乗り込んだ一向は、一路空港へ。散々な思い出を沢山プレゼントしてくれた済州島だけど、これが見納めだと思うと無性に寂しい。感慨深いキモチで車窓を流れる済州島の街並みを眺めていると、あっという間に空港に到着。

いよいよ、この島とも、韓国ともお別れか。と後ろ髪引かれる思いでバスを降りようとすると、目の前にはとんでもない光景が。

いや、大崎のヤツ、既にバスから降りてるし

バスを降りる際に僕の分のバス代を貸してくれると固く約束した大崎。その大崎がシレッとバスから降りて満面の笑みで上司と会話してんの。

バス代払えねえし

僕だけ所持金がナッシングな状態でバスに取り残され、料金を回収するお姉さんが恐ろしい顔で近づいてきます。もはや絶体絶命。お姉さんには日本語も英語も通じないし、バス代がないなんて言ったら殴られそうな恐ろしい顔してる。このバス代回収のお姉さん、B子と同程度の恐ろしい顔してる。

「あ、いや、バス代ナッシング」

とかシドロモドロになりながら、意味不明の言語を喋っていると、バス代回収のお姉さんの表情は明らかに「はてな」というような、まるでウンコを踏みつけた時のようなしかめっ面になっていく。

その様子を不審に思い、バスの中に戻ってきた大崎のヤロウは

「なあだあ、キミはバス代すら持ってないのか、ホラ、払ってやるよ」

と、ムチャクチャ大声で言いやがるの。まだいくばくかの乗客がバスの中に残っていると言うのに、ムチャクチャ大声で僕を辱める大崎。言葉は通じないまでも、僕がバス代すら持ってなくて、大崎に払ってもらったことが、彼のオーバーアクションで全ての乗客に伝わってしまった。僕は良い笑いものだったぜ。

たぶん、ヤツが「降りる時に貸してやるよ」とワザワザその場で貸さなかったのは、あまりにも借金を繰り返す僕を、こうやって徹底的に辱めるつもりだったのだろう。こうやって僕に恥をかかせることで徹底的に嬲り者にし、優越感に浸るつもりだったのだろう。ホント、なんて嫌なヤツだ。もうコイツには金なんか借りない。

でもまあ、もう大崎に金を借りることもないだろう。帰りの飛行機のチケットも持ってるし、福岡に到着したら、広島に帰る用の博多-広島間の新幹線のチケットも持ってる。もう金を使う機会がないのだから、大崎に金を借りることもない。僕はもうプライドを捨てることなく、自由に大手を振って歩けるんだ。クソ大崎め、くたばれ!

と意気揚々と空港内に入りますと、空港内には

「空港を使用される方は、空港使用料12,000ウォン(1,200円)を支払ってください」

とか物凄く流暢な日本語で書かれてました。

「あの・・・大崎殿・・・できれば空港使用料も貸していただけないでしょうか・・・」

そんなこんなで、やっとこさ飛行機に乗った僕は、長かった韓国滞在を終え、福岡へと到着するのでした。ちなみに、済州島-福岡のフライト時間は45分。ムチャクチャ近すぎる。

ありえないことが数多く起こった今回の韓国・済州島訪問。大崎に騙されて軍人の中で銃を撃ったり、バカ高い朝飯を食わされたり、エロ本を購入して大失敗したりカジノで全財産をすったり。

大崎、上司と共に過ごした珍道中ではありましたが、それなりに楽しかったことや感動したことなどもありました。

僕はこれまで海外旅行なんてほとんどいったことなく、ゴールデンウィークやらお盆やら年末にこぞって海外に行く人のことが理解できませんでした。なんでワザワザ貴重な休みを使い、金を使ってまでこの人たちは海外に行くのだろうか、と全く理解できなかったのです。

でも、実際に行って分かったのですが海外には驚くべき魅力があった。日本国内にいてはゼッタイに体験できないような数々の文化の違いや、その国の人の温かい息遣い、それらがなんとも魅力的だったのです。

それに、言葉が通じない異国で、一人で買い物ができたり、つたない英語が通じたりすると、なんとも感動する。自分だって異国といえどもなかなかやるじゃんって日常生活の中で小さな感動を手に入れられる。たかだか買い物ができたぐらいで感動する、日常生活の中で感動が得られるのは海外旅行ならではないかと。

沢山辱められ、ありえないほど貧しい思いをした今回の旅でしたが、そういった意味では行ってよかったと思います。できれば、もう一度、金をたんまりと持った状態で行きたいなと思ったり思わなかったり。

うん、とても素敵だった韓国・済州島は。

最後になりましたが、プライドを捨てて大崎に金を借りまくったのは、この旅唯一の汚点だったかもしれません。けれどもまあ、福岡についてしまえばこっちの物、もう金も借りなくて済むぜ、などと堂々と福岡空港を闊歩してましたら、どうやら、福岡空港-博多駅間の地下鉄の切符(250円)が必要だったらしく、日本円を持っていなかった僕は

「大崎様、できれば地下鉄代を・・・」

と、日本に戻ってまで懇願するのでした。

韓国旅日記 おしまい


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