Numeri

北海道旅日記

これは、2002年の夏にpatoさんがオフ会に参加するためだけに広島から北海道まで車で旅行した際の記録です


8/14 patoさん旅日記〜目指せ北海道〜part 1

アナタに年頃の息子がいるのならば、一切れのパンと硬貨を持たせて旅にやるといい、きっと見違えて帰ってくるはずだ。(ロバート・アンダーソン)

何度も言いますが、旅は少年を大人にする。特にその旅が孤独であるほど、困難であるほど成長する。旅は見聞を広め、心を広くする。まだ見ぬ土地の土を踏み、人々と触れ合う。きっとそれは書籍を百冊読む以上の知見が得られるはずだ。

というわけで、ワタクシ、今日から北海道目指して一人で旅することにしました。高速道路も使わず車で日本海沿いを一人旅。一体、北海道到着はいつになるのか。無事に着けるのか。というわけで、今日からおそらく一週間ほどは旅日記でお楽しみ下さい。オチも何もない徒然日記ですが、お楽しみいただけたら幸いです。

出発

広島県広島市

車のハンドルを握り、広島市から旅立つ。天候は晴れ。気温32度。まずは国道2号線を東に移動し東広島市へ。

広島県東広島市

特に何もなし。お盆ということもあり国道は渋滞気味。そのまま東に抜け、竹原市へ。

広島県竹原市


いきなり風景がカントリーになります。しかもこれは高速道路ではないですよ。普通の国道2号です。車っ子1人通ってません。そしてそこで、道路脇に異様な看板を発見!


イキナリです。いきなり「ちんこどう」です。かなりパンチが効いております。しかも何ですか、この中央の人物は。えらく品のいい人物が描かれております。こんな品のいい人に「ゆっくり走ろう」と言われたらゆっくり走らねばならないような気がしてきます。

このまま竹原市から国道432に乗り換えて北上します。目指すは広島県北部に位置する庄原市。

広島県庄原市

パチンコ屋しかない街。なにやら街の至る所で盆踊り大会をやってました。のどかで風光明媚な街です。

ここからさらに国道183に乗り換え、東に車を走らせます。

途中、ウンコがしたくなったので、西城町の国道脇にある休憩場に寄りました。

かなりのどかな場所にある、掘っ立て小屋のような休憩所です。

トイレの横にはなぜかニワトリが。意味が分かりません。さらに

 

イノシシまでいました。何が狙いなのかサッパリ。

気を取り直して、用を足し、車に戻ろうとすると、休憩所の対岸にかなり怪しげな物体を発見しました。

荒野に佇む怪しげな自動販売機。まさしく独りぼっちと言った印象か。妙に自分のロンリーさとマッチングしてしまったため、近くに接近してみることに。

うわー、あきらかに売ってなさそう。なんか節操もないドリンクの見本がボロボロになりながら陳列されてます。しかも一個足りないし。中にはクモの巣どころか、枯れ葉が入ってます。いったいどうやって入れたのやら。とりあえず、買えるかどうか試すことにし、100円を入れてみます。

モロに100円飲み込まれました。帰ってこず。分かっていたこととはいえ、ちょっとブロークンハートです。泣きながら車に戻り、旅を続けます。この悲しみを乗り越えて旅を続けねばならない。成長しなければならない。

鳥取県

鳥取県に突入。北上して米子市を目指します。ちなみに国道は183から180にいつの間にか変わってました。

巨根橋も四季折々の表情を見せる。夏の巨根橋も格別。

鳥取県米子市

米子市に入る頃には日も落ちかけていた。この時点で出発から200キロ、四時間を経過していた。このまま国道431に乗り換え、境港市を目指す。

鳥取県境港市

ゲゲゲの鬼太郎の作者水木しげる氏の生まれ故郷で知られる境港市。当然のごとく町全体で鬼太郎をリスペクト。

商店街にはこのように妖怪の銅像が無数に存在する。BGMは「夜は墓場で運動会〜♪」がエンドレスで流れる仕組みになってます。

リモコン下駄の銅像まである凝りよう。

公園にはこのようなオブジェが無数に存在する。かなり鬼太郎な街。そして極め付けが

目玉オヤジの街灯。バックの空とあいまってかなり不気味。もうとまらない。コレを作った人は天才ではないだろうか。メダマ親父を知らない人が見たら眼球が野ざらしにされているようにしか見えない。かなりグロテスク。

かなりファンキーな境港市を後にし、米子市に舞い戻り、国道9号線で東に移動。そこでかなり眠くなってきたので眠ることにする。

というわけで、第一日目の旅日記はここでお終い。明日は京都ぐらいまで行きたいな。また明日〜。

現在のpatoさんの居場所 鳥取県淀江町国道9号線わきのドライブインで車中泊


8/15patoさん旅日記〜目指せ北海道〜part 2

前回のあらすじ 北海道目指して広島を出たpato。鳥取へと抜け、数々の名所をレポートしながら淀江町にて車内泊をする。初日はあまり進まなかった。

灼熱の太陽が車内を照りつけ、僕は汗をかきながら目覚めた。時間は朝六時。あまり眠れなかったようだ。とにかく出発しよう。車を走らせ、国道9号線を東にひた走り、鳥取市を目指す。

鳥取県羽合町

国道九号線で鳥取へと続く道の途中にある小さな町。「はわいちょう」と言う名前から、「日本のハワイ」を勝手に名乗ってる自治体。当然、街中はややハワイ調に飾られており、海岸沿いの道路は南国風の植物が植えられている。

さらに、国道沿いにあるドライブインも妙にハワイを意識したものになっている。

「食事&ゲーム ハワイビーチ」である。どこらへんがビーチなのか徹底的に問い詰めたい気分だが、すぐにそれも無理だと判明する。

完全に廃墟と化してました。潰れてる。以前はハワイビーチとして賑わっていただろう店内も雑然としており、悲しく食券販売機だけが鎮座していた。栄枯盛衰の儚さを感じる。

気を取り直して車を走らせる。

素晴らしくキレイな海と海岸線を高台から臨める。ドライバーの誰もがうっかりと余所見をしてしまう場所だ。かなりオススメ。この風景の素晴らしさが画像では半分も伝わらないのが口惜しい。

さらに車を走らせると、「白兎海岸」に出る。古事記に登場する因幡の白兎伝説である。陸地に住んでいたウサギが、洪水の際にオキノ島に流された。陸地に戻りたかったウサギは近海のワニザメを騙し、ワニザメを踏み台にして陸に戻りました。怒ったワニザメはウサギの皮を剥ぎました。泣いてるウサギのそばを出雲の国から来た神様に意地悪をされ、海水で体を洗ったりして大変なことに。そこに優しい大国主命が通りかかってめでたしめでたしという伝説です。

 

多分コレがオキノ島ではないかと、コレぐらいなら根性で泳いで渡れそうです。何にせよ、今は平和な海水浴場。

鳥取県鳥取市

つい最近も来たので、特に何もしない。通過するだけ。ただし、鳥取砂丘にだけは行ってみることにする。

鳥取砂丘

日本最大の砂丘で知られる鳥取砂丘。鳥取と言えば砂丘か20世紀梨しかないといっても過言ではない。ちなみに砂丘の土産物屋ではちゃっかりオールシーズンで20世紀梨が売られている。季節も新世紀も鳥取人には関係がない。

かなり広大な砂場の風景。向こう側の山に登ろうつする人の列が黄泉の国への死者の行進に見えて気味が悪かった。向こうに見えるのは海。しかし、なにより重要なのは、

赤で囲んだ部分。分かりにくいので拡大してみると

「OTA」と書いてある。おそらく誰かが友人の大田君の名前を苦労して書いたに違いない。一文字で乗用車ぐらいの大きさがある巨大な文字。ここまでして名前を書いてもらったのだ。太田君の喜びは計り知れない。

近隣の土産物屋では、用意周到に長靴が貸し出されている。

誰も使っていないのが気になるところだが、その親切さは相当なもの。感動した。

さらに、砂丘と土産物屋の間にはちょっと距離がある。大切なお客様が徒歩で砂丘に向うなど我慢できないと言ったイメージで、ゴンドラが用意されている。

まさに至れり尽くせり。観光客はちょっとしたアラブの王様気分が味わえる。ちなみに乗ってるのはカップルばかり。カップルは死ね。砂に埋もれて死ね。七回死ね。と怒っても仕方ないので、自分も1人で乗ろうと思うが、心底悲しくなりホームシックになりそうなのでやめておいた。

砂丘にはラクダもいる。しっかりと飼育され、大人しくつながれている。乗ったりして楽しめるし、記念撮影もできる。ちなみにお値段は1500円程度と高額。もはや気分は砂丘と言うより砂漠といった感じだろうか。

ラクダが何匹も。

ラクダがのっそりと。

などとラクダを熱心に撮影していたら、画面右の黄色い服を着たラクダの飼育員が近づいてきた。

「ラクダ単体の撮影は100円です」

どうやらラクダを撮るだけでも有料らしい。金取るのかよ・・・・。半ば強引に100円を奪われる。昨日の自販機に引き続き、今日も100円を騙し取られた気分になる。旅とはそれほど厳しいものなのだ。世の中は思っている以上に世知辛い。

さらに、砂丘でいちゃつくカップル。

 

カップルは死ね。七回死ね。砂で死ね。

砂丘の売店には下のようなオブジェがあった。

等身大のウェイトレスのハリボテ。ベニヤ製。コレを作った人は天才ではないだろうか。しかし、意図が分からない。よくよく見ると美人なのだが、ゴミ置き場のような所に投げ捨てられていた。それはあまりにももったいないので。店の前に立てかけておいた。商売繁盛間違いなし。鳥取砂丘には、まだまだこのように砂に埋もれてしまった才能が眠っているのかもしれない。

時間もないので後ろ髪ひかれる思いで砂丘を後にし、国道9号をさらに東へ

広島、鳥取と来て、ついに三県目の兵庫に突入。

兵庫県温泉町

国道9号沿いにちょっとした温泉街が広がる。露天風呂もあるらしい。温泉街を抜けた所で信号待ちをしていると、向こう側で物凄い音が聞こえた。メリバキモリと金属が潰れるような音。とにかく轟音だった。

ふと前を見ると、対向車線で信号待ちをしていた乗用車たちが次々と潰れていく。どうやら信号待ちの列に大型トラックが突っ込んだ様子。5重玉突き事故を目撃する。

奥の車は見るも無残に潰れている。中央の白い車は、画像では潰れてるだけだが、事故直後は左のグレーの車と右のトラックに挟まれていた。中には老夫婦2人が取り残されていた。ドクドクと燃料が流れ出し、もはや一刻の猶予も許さない。野次馬達が協力して車を動かそうとするが、動かない。

僕はRV車に乗っていたということもあり、誰かの提案でワイヤーを使って僕の車で引っ張って車を動かすことになった。僕は路肩に駐車してあった車を動かし、事故車の横につけた。

そこにサイレンを鳴らしてレスキュー車が到着。先ほど僕の車を使おうと提案した男が言う「消防車来たから、邪魔だからどいて」満面の笑みで車を元の位置に駐車する僕。老夫婦が助かれば、誰が引っ張ろうとかまわないのだ。レスキューがやったほうが確実に決まってる。

見事に車は動かされ、上の画像のような状態になり、老夫婦は救助された。安堵の息がもれる。コレだけの事故で死者がいないというのは奇跡としか思えない。

しかし、完全に国道は事故によって完全に閉鎖されてしまった。

 

見事にトラックと乗用車の残骸が道路を塞いでいる。当分の間通行止めになると思われる。仕方ないので9号線は諦め、少し引き返して国道178号線を使うことにする。目指すは兵庫県豊岡市。

余部鉄橋。この上を列車が走る。かなり昔、風が強い日にここから列車が落ちて多くの人が亡くなった事件があった。覚えている人はどれだけいるだろうか。冥福を祈る。

兵庫県豊岡市

特に何もない。ウンコがしたくなったので民間に駆け込んだら快く貸してくれた。トイレにあった生理用品がやけに生々しかった。「ロリエ」とか書いてあるし。ここから国道312号線に乗り換え、京都府宮津市を目指す。

京都府

県境を越えた瞬間から激しい雨。もはや流されそうな勢いなので、恒例の県境看板写真が撮影できなかった。

雨も引けてきたので、ドライブインに立ち寄る。

ドライブインの駐車場では大きなカニのオブジェがお出迎え。駐車場の面積の半分以上を占有していた。製作者はここまでして僕らに何を伝えたかったのだろうか。横の車と比較してもらえば、キチガイじみた大きさが伺えると思う。手前に立っている赤い人形は梅宮辰男人形。カニと梅宮、このミスマッチがまた芸術性を高めている。狂気じみたドライブインだった。

さらに国道をひた走ると

また事故をしていた。今度は詳細はわからないが、エアバッグとか飛び出ていた。本当に運転には気をつけねばならない。

兵庫県宮津市 天橋立

日本三景にあげられる天橋立。ものすごくシッカリとした観光地だった。狂ったように土産物屋はあるし、駐車場代もがっちり取る。一瞬停めただけで1000円とか取るので暴利だ。砂丘は無料だったのに。というわけで、あまりにベタな観光地だったので近づかないことする。日本三景という称号は観光地をココまで驕らせてしまうのだ。勘違いも甚だしい。

それもあんまりなので、かなり遠い場所から天橋立を撮影。提灯の上にうっすら見える陸地がそれ。

撮影してるとオッサンが話しかけてきた

「こんな所で、撮影しちゃいかん!もっとキレイに見える場所で撮れ!天橋立がかわいそうじゃないか!」

オッサンはイキナリ怒っていた。どうやら地元の人らしい。僕はキレイに取れなくても構わないし、天橋立の王様ぶった態度も嫌いだ。と伝えたところ、熱い議論になった。いつの間にか議論は別な場所に飛び、デジカメには何故フィルムがないのかという議題になっていた。

オッサンをデジカメで撮影したので

「ホームページに載せても良いですか?」

 

「それはなんだい?」

「NUMERIというページなんです。インターネットの。毎日500人ぐらいが見ると思いますよ」

「いやあ、恥ずかしいわい」

とか言うので画像掲載はなし。オッサンにはジュースを奢ってもらった。

国道175を経由し、27号線に乗り換えて舞鶴市へ

京都府舞鶴市

特に画像は撮らなかったが、造船所がすごかった。圧巻と言った迫力で大きな船が作られていた。その横には海上自衛隊の基地があり、多くの艦隊が停泊していて迫力が物凄かった。もはやこれは海軍といったレベルではないだろうか。

そのまま27号線で東へ向う。

福井県に突入。5県目。ついでに、大雨で撮れなかった京都看板も逆側から撮影しておく。

敦賀市を目指す。

途中は原発と海水浴場しかない。ホントに原発が多い。こりゃあゴジラも好んで襲うわ、というほど原発だらけ。その反面、道はきれいで、体育館などの公共の設備は立派でキレイ。原発を大量に受け入れる代わりに多くの恩恵を授かってるのかもしれない。

福井県敦賀市

日もどっぷり落ち、真っ暗に。今日は一日中運転していたので、肩と腰が痛い。肩はもはや別人のもののように感じる。もう死にそう。とにかく家に帰りたい。

福井県福井市

今日はここまでだな。と感じ。夕食を食べる場所と寝る場所を探す。夕食はカレーを食べたが、その際に素敵な店を見つけた。

「春うららかな書房」ネーミングセンスが秀逸としか言い様がない。とにかく感心してしまった。名前をつけた人は天才としか思えない。

というところで、2日目の旅はこれにておしまい。痛い肩と腰を抱えつつ明日も頑張るぞ!

現在のpatoさんの居場所 福井県福井市JR福井駅前のシティーホテルフクイに宿泊。


8/16 patoさん旅日記〜目指せ北海道〜part 3

朝6時に目覚める。福井駅前にあるホテルの一室。目覚ましもなんにもかけてないのに自然と目が覚める。ホテルの窓からは朝日がこぼれてきている。普段なら目覚ましをかけても目覚めることはないのに・・・。自然と起きれた自分を少し不自然に思い照れくさい気分になる。どうやらこういった面でも旅をして僕は成長しているようだ。さあ、今日は7時には出発できるぞ。14時間運転したとして青森までいけるのではないだろうか。まいったな、早く着きすぎちゃうぜ。さあて、ゆったりとモーニングシャワーでも浴びて、コーヒーを飲んでから出発するかな。

こうなるはずでした。コレが理想の展開でした。清々しく目覚め、優雅に旅路を歩むつもりでした。それが旅と言うもの。心のゆとりなくして何が旅か。

目覚めたら昼の12時でした。

まいった。鬼のように寝坊。狂おしいほど寝坊。ホテルも延滞料金2000円。どうなってるんだ。成長したはずじゃないのかよ、おれ。とにかく出発せねば。

福井県福井市

というわけで、大幅に遅れて福井市を出発。国道8号をひた走ります。寝坊してかなり時間がおしてるので、今日は観光地なんかには立ち寄らずに、ただただ先へと進みます。

それにしても福井は至る所で工事をしてて、渋滞してる。どうなってるんだ。

というわけで、えーっと何県目だ、とにかく石川県に突入。8号線をひた走って金沢市を目指す。

石川県金沢市

なにやら色々な観光地を見たかったのだが、時間がおしてるので仕方ない。まったく振り向きもせずに先へと進む。さらば金沢市。

国道沿いにあったペットショップの看板。なんてことはない普通の看板。なのに最初に見た瞬間にすごく面白いものに見えてしまった。一度通り過ぎたのに、わざわざUターンして撮影したぐらい面白かったらしい。一体何処が面白いのか、五分前の自分を激しく叱責したい気分になる。強いてあげるなら「フィッシュランド」って名前のクセに、関係ない動物が多すぎると言ったところだろうか。どうでもいい。

さらに国道をひたはしる。今日の僕は違う。寄り道なんてしない。

 

あっという間に富山県。ここで昨日の日記をアップしていないことを思い出す。早くアップせねば。僕のたびの記録をアップせねば。

すでに日記は書いてあったので、アップするだけである。とりあえずP-inとか洒落たものはないので、公衆電話を探す。

8号線をひた走りながら、公衆電話を探すが、富山という所は公衆電話がない。ビックリするほどない。あったとしても緑色の公衆電話ばかり。ダメなんだ、灰色のデータ通信も可能なISDN公衆電話でないとアップできないんだ。

という気持ちで灰色の公衆電話を探すが、まったくない。いくら走ってもない。どうなってるんだ富山県。富山の人は出先で日記を更新したくなったらどうするんだろうか。この辺あたりから信号機が全部縦型になる。さすが雪国だなあと実感。

富山県小杉町

なんかコーランを破って捨てた事件があった場所と記憶している。ここの国道沿いの「ダイナム」というパチンコ屋の軒先に灰色の公衆電話があった。弾むような勢いで日記をアップし、メールを受信する。皆さんからのメールが何よりの励みとなる。てへ。

富山県富山市

富山というところは何も面白いものがないところだ。薬売りで有名な富山。道行く若者がスナック感覚で胃腸薬をバリバリ食べてても良さそうなのが、他の街と全く変わらない。なんとなく拍子抜けだ。先を急ぐ。

行く先を暗雲が立ち込める。この旅の運命を暗示してるかのようだ。どうして行く先々で雨が降るのか。

などと考えてたら、緊急事態発生。

車のクーラーが壊れました。

なんか熱風しか出てきません。ゴウゴウと熱風を吐き出しております。外の気温は31℃。真夏日です。もしかしたら死ぬかもしれない。汗をダラダラかきながらのドライビングに。汗に混じって涙もチラホラと。もう帰りたい。家に帰ってママのスープが飲みたい。

富山県滑川市

滑川に到着。「なめりかわ」です。「ぬめりかわ」じゃないのが惜しい。つくづく惜しい。

「Nameri」なんだよなー。「Numeri」だったら最高だったのに。などと思いながら颯爽とぬめりかわを通過する。もうすぐ新潟だ。

なんとなく気に入った風景。

新潟県に突入してしまった。でも新潟市まで死ぬほど遠い。もう肩も腰も死ぬほど痛い。サロンパスを貼ってみたが、貼ってるのが分からないほど感覚がない。元々肩こりはひどいのだが、ここまで悪化するとは。

ぜんぜん関係ないけど、カニが死んでいた。ご冥福をお祈りします。

 

その後も国道8号線をひた走る。とにかく走る。右手には日本海が穏やかに広がり、山間の洞門をひた走る。その景色は雄大で、かなり好きになれた。これは画像ではなく、実際に行って見ることをオススメします。日本海に沈む夕日はかなりいいですぞ。

というわけで、すっかりと辺りは暗くなりました。

意味のないスナップ。と思わせておいて、実はここが出発からちょうど1000キロ地点。1000キロもまあ、よくぞ走ったという感慨深い一枚。場所は新潟県柏崎市。

その後、8号線から116号線に乗り換え、新潟市を目指す。

新潟県出雲崎

116号をひた走る。信号待ちをしていると、ドーン、ドーンと鈍い音が聞こえる。また事故でもおきたのかと辺りを見回す。そこには事故ではなく素敵な夏の贈り物が。

花火が上がってました。すごく遠く、山の向こうから上がってる花火。山の影となる関係で、ちょうどこの場所からしか花火は見えない。少しでも先に進むと花火は山に隠れてしまう。

もう少し、花火を見てみたかったので、近くのコンビニに車を停車し、歩道を歩いてベストポジションを探す。

花火が見える位置には、先客がいた。若奥様といった印象の女性がエプロン姿でウチワを持って1人で花火を見物していた。なかなかの美人です。

この国道は少し高台のような位置を走っており、その下には民家が広がっている。どうやら、国道まで登ってくると花火が見えるようなのだ。

たぶん、旦那が子供たちを連れて花火見物に行ってしまい、奥様は留守番だったのではないだろうか。しかし、どうしても花火が見たかった奥さんは、ひとり高台の国道に登り、山の間から見える花火に酔いしれていたのではないだろうか。なんとも切ないものである。結婚し、子供生んでからは旦那は私を女として見てくれなくなった。ただ子供たちの母親と言う役割が残るだけ。空しいけど、仕方のないこと。でもね、こうして花火を見てると、短大時代にイケイケだった自分を思い出すことができる。あの頃は、浴衣を着て色々な男と花火を見に行ったっけなぁ。男はみんな私に夢中だったわ。なのになんで、あんな男と結婚しちゃったんだろう。あーあ、なんか空しいな。誰かにこの心の隙間を埋めて欲しい。悪いことだって分かってる、でも誰かにすがってみたい。若い頃のように男を夢中にさせてみたい。

きっと、そう思ってるに違いありません。

こんな心理状態に陥っている人妻ほど落ちやすいものはないです。うまく誘えば美人新妻と変な棒出したり入れたり。旦那と子供が不在の新居で出したり入れたり。エプロン姿でキッチンで。システムキッチンにまたがって。ぐへへへへへへ

という下心を過積載気味に忍ばせ、新妻に声をかけてみました。

「この花火はどこで上がってるのですか?ずいぶん遠いみたいですけど」

「出雲崎の浜辺で上げてるんですよ」

「へー、そうなんですか。ところで奥さん、美人ですねー」

「・・・・・・・・・・・」(無視)

見事にシカトされました。どうやら奥様にとって僕はアウトオブ眼中だったようです。とりあえず、二人とも気まずい雰囲気になったので、僕は熱心に花火を撮影します。でもね、花火をデジカメで撮るのって難しいのな。シャッターが下りる瞬間には花火が消えちゃってるもの。

まあ、あまり上手に撮れてないけど、思いがけず花火を見れて満足です。遠い遠い場所から、しかも山の間から見る花火もなかなか趣があってよいものだ。

国道沿いの歩道で、余所余所しく気まずい雰囲気で遠くの花火を見つめるオタク青年と美人若妻。なんとも異様な光景で御座いました。

足早に過ぎ去ろうとしている夏。その残り香がすこしだけ感じられたような気がした。知らぬ街で、思いがけず見られた花火、いつまでもいつまでも山の向こうの夜空を焦がしていた。寝坊したから遭遇できたんだろうな。寝坊に感謝。

というわけで、第三日目はコレにてお終い。寝坊したこともあり、基本的につまらなく薄い内容になってしまいました。明日は頑張るぞ。明日は最低でも青森まで行きますよ!

現在のpatoさんの居場所 新潟県新潟市ターミナルホテル621号室に宿泊。


8/17 patoさん旅日記〜目指せ北海道〜part 4

いつもは朝の出発時から始まる旅日記ですが、四日目の今日は、その前の晩、つまり三日目深夜。新潟のホテルに到着した所からお話が始まります。それではどうぞ。

新潟のホテルに到着し、ベットに横たわる。一日の運転で体に蓄積した様々な歪が一気に開放される瞬間だ。なんとも心地よい。この過酷な旅もついに三日目が終わろうとしている。なんとも長い旅だ。

賢明なヌメラーさんたちならご存知だろう。僕は何処に行く際にもノートPCは手放さず持っていく、そして行く先々で日記を更新していくのだ。なのにバックは青い小さなリュック一つだけ。パソコンを入れたら、ほとんど満杯になってしまうリュックだけなのだ。とうぜん、他の荷物の入る余地はない。そんな理由もあってか、僕は旅には着替えをほとんど持っていかない。今回もビックリするほど持っていかなかった。

今着ている服を含めて、Tシャツ二枚にパンツ二枚。靴下一組。あとはズボンである。この少数精鋭でなんとか今までしのいできたが、さすがに限界である。汗臭さがプンプン。なんか体とかも痒くなってきた。ホテルで洗濯しようにもコインランドリーすらない。仕方ない、やれやれだぜ、と思いながら僕はおもむろに裸になり、浴槽で全ての衣服を洗い始めた。自力洗濯である。洗剤はホテルに備え付けのボディーシャンプー。物凄い勢いで衣服をこねくり回し洗っていく。なんか黒い汁とか出てきた。

ふと鏡を見ると、裸になって必死に衣服を揉みしだく自分が映っている。そこで冷静になって考えてみる。どうやら僕は途方もないことをしてしまったようだ。

 

なにも全部洗うことなかった。

手持ちの戦力を全て洗ってしまってどうしようと言うのだろうか。普通ならば考えられない。だって、こんな深夜に洗った衣服が、明日の朝までに乾くとは思えない。当然、翌朝になっても衣服はビショビショのまま。そんな服を着て旅などしたら風邪をひいてしまう。どうしよう・・・。

いやね、車での旅ですから、車の中では裸でもいいと思うのですよ。車なんて自分のパーソナルスペースですから、裸だろうがなんだろうか自由なのです。でもね、問題はホテルのチェックアウトですよ。

出発の際に、誰にも会わずに車まで辿り着けるわけではありません。かならずホテルのロビーでホテルマンに会わねばならない。まさか裸でロビーまで下りていってチェックアウトするわけにもいかないだろうに・・・。途方に暮れることしきり。呆然と裸で立ち尽くす。その足元にはビショビショに濡れた洗濯物たち。本気で泣きたくなった。

裸ででることができないのならば、朝までにこれらの衣服を乾かさねばならない。何か良い方法はないものだろうか・・・・。

そうだ、ズボンプレスマシーンがあるではないか。サラリーマンがスーツのズボンのしわを伸ばし、ピシッとした折り目をつけるために使うあの器具が。アレは確かホットプレスとか言って、熱しながらプレスをするはずだ。その熱を使えば乾くに違いない。早速、ズボンプレスマシーンを借りてまいりました。

悩める僕の強力な味方。こいつならきっとビショビショな僕の衣服たちをサハラの如くカラカラにしてくれるに違いない。早速、プレスマシーンに洗濯物たちを押し込めます。

 

かなり無理があります。なんか器械がミシミシいってます。そりゃあ、元々ズボン一枚をプレスするだけの機械です。何枚ものパンツやらシャツやらを押し込んでしまっては無理がくるのも仕方がない。それでもめげずに加熱開始。スタートボタンを押します。

見る見るうちに熱される僕の洗濯物たち。いいぞ!いいぞ!この調子でいったらすぐに乾くのではないだろうか。漠然とした期待感が僕の心を潤します。なんて素敵なんだ、ズボンプレスマシーン。

15分後、加熱が終了し、洗濯物どもを取り出します。見事に乾燥したマイパンツ。ふわふわに仕上がった僕のTシャツ。なんて素敵なんだ。

甘かったです。プレスマシーンで加熱された洗濯物どもは、加熱こそはされているのですが、水分を蒸発させるには至らず、ただ衣類に染み込んだ水分が生暖かくなっているだけでした。大失敗。しかも注意書きをよく読んだら「濡れたズボンは使用しないで下さい。大変危険です」とか書いてあります。わあ、やっちゃったよ。

この失敗にめげてしまった僕は、もう眠かったので洗濯物のことは一時忘れて深い眠りにつくことにします。もしかしたら朝になったら自然と乾いているかもしれないし。

そして朝になりました。7時半に目覚めた僕。今日は寝坊じゃない。むっくりと起き上がり、服を着ようと部屋の片隅に投げてあった衣類を手に取ります。

ビチョ

うわー、忘れてた。見事に乾いてない。それどころか、なんか昨日より濡れ度が増しているような気がする。どうしようどうしよう。

焦ってパニックになってもしかたありません。とりあえず無事なのは唯一選択をしなかったズボンだけです。コレだけでも履いてみよう。ノーパンでズボンを履くことに。

しかしまだ上は素っ裸のまま。このままではチェックアウトできません。さすがにフルチンではないですが。上だけ裸なんてヤンチャな男の子みたいではないですか。それはあまりにも頂けない。こうなったらかくなる上は・・・。

遂に覚悟を決めた僕は濡れ濡れのシャツを手に取り、意を決してそれを着ます。

ビチョビチョビチョ

冷たいシャツの感覚が皮膚を襲います。すごく冷たい。すごく気味悪い。なんだこの不快感は。

とにかく、これで外見上は体裁が整いました。何処に出ても恥ずかしくない。でも実際は、ノーパンですし、シャツはびしょびしょ。靴下も履かず素足で靴を履いてます。人間的に最底辺ですが、澄ました顔でチェックアウトします。さあ、第四日目の旅の始まりだ。張り切っていこう!

新潟県新潟市

思っていたより新潟は都会だった。僕のイメージでは水田しかないというイメージだったのにな。下手したら広島より都会だね。朝のせわしない町並みを車で通り抜ける。僕は気に入った街ならば何の目的もなく徘徊してみるのだ。目的もなく同じ場所をグルグルと。新潟の場合もそうだった。まあ、ぶっちゃけ迷子になっただけなんですがね。ワールドカップにも使用された新潟スタジアムなどを見た後に、国道7号線を発見したので乗る。あまりに長かった8号線ともコレでお別れ。ここから青森まではずっと7号線だ。

新潟県 国道七号線

2時間ほど7号線を北上する。かなり疲れが溜まっているようで、死ぬほど腰が痛い。肩が痛い。それどころか背中が痛い。肩や腰が痛いという症状は比較的一般的であるが、背中が痛いというのはなかなかない。少しでも楽な体勢で運転しようと様々な体勢を試みる。結果的には半分体をひねった状態で運転するのがラクだった。以後はこの体勢で運転する。

早くも疲れてきたので、途中のコンビニで甘いものでも食べて休憩しようとする。そこで路肩に途方もない看板を発見した。

ひとこと、コレを描いたやつは天才。それにつきる。一見すると、飲酒運転を諌める交通安全看板であるが、よくよくみると、キャラクターは秋本治氏が週刊少年ジャンプに連載している「こち亀」のキャラそのものである。現代に溢れる安易な著作権違反を、自らが犯すことで警鐘を鳴らしているに違いない。さらに、わかりにくいが、よくよく見ると左側の金髪女性、彼女は乳を丸出しである。彼女はアメリカ人女性という設定であるので、「アメリカ人女性はいかなる場面でも乳を丸出しにする」という作者のメッセージが込められている。これは古来から慎ましさを美徳とし、閉鎖的な日本人に対しての逆療法的警告である。もっとグローバルに世界を見ろ、アメリカ人が乳を出したって驚くんじゃない。といった少し厳しい批判を我々は突きつけられているのだ。しかし、いくら乳を丸出しといっても、乳首までは描かれていない。これは青少年に配慮した先生の優しさとも言える。

このように、この看板には、交通戦争社会への挑発、著作権違反への警鐘、グローバルスタンダードの必然性、そして、ほのかなエロスに一握りの優しさが込められた最高級の傑作といえるのだ。まちがいない、コレを描いた人は天才に違いない。感動した。

などと看板に感動しつつさらにコンビニへ。そこで自分のズボンのチャックが開いていることに気がつく。レジのバイトの娘が目をそらす。普段ならもっと見せ付けてやるのだが、冒頭で説明したように今日はノーパンだ。チャックからはパンツではなくアンダーヘアが顔をのぞかせている。さすがにこれはあんまりだ。下手したら変な棒がモロンと出ることもありうる。それではさすがに逮捕されるだろう。やはりパンツを履かねば。

車に戻り、パンツを確認してみるのですが、やはりまだビショビショ。どうしようもない。シャツは着ているうちに乾いてしまったが、さすがにパンツを濡れたまま履くわけには行かない。デリケートな部分が蒸れて大変なことになりそうだ。やはりなんとかして乾かさねば。

ココで名案を思いつきます。車の中に干しても乾きそうにはない。だったら車の外に干したらどうだろうか。さらにそのまま走行すれば、洗濯物は多くの風に接触する。さすれば乾くのではないか。さっそく、パンツを車の窓に挟み、外にぶら下げます。

そのまま130キロぐらいで走行。物凄い勢いでパンツがはためきます。気分は戦場に掲げられた星条旗のよう。

15分後、車を停車し、パンツを確認。

物の見事に乾いてます!カラカラに乾いてます。

すげえよな、伊藤家の食卓とかに出したほうがいいかもしれない。「乾かない洗濯物を15分で乾かす方法」とかで出すしかないと思う。コレを読んだ人は出すがいい。

というわけで、喜んで乾いたパンツを履き、味を占めた僕は全ての洗濯物を窓からぶら下げて走行します。多くの衣類、パンツをはためかせて爆走する車、かなり異様だったと思います。さあ、北へ!

と意気込んだものの、何もない同じような風景の繰り返し、いい加減眠くなってきた。たぶんこの辺りは、新潟の北なので桃鉄で言ったら黄色いカード駅ばかりのところだよな、などとアホなことを考えながら海沿いのロードを走る。

海の向こうに佐渡島が見えた。分かりにくいが見えた。たぶん佐渡島だと思う。できることなら一度行ってみたい島である。

山形県に突入。

山形県 国道7号線

すまん、何も覚えてない。何も思い出せない。あまりにも何もなさ過ぎて記憶に全く残っていない。なんということだろうか。

風のように過ぎ去った山形県を後にし、いよいよ秋田県に突入する。

秋田県秋田市

秋田には美人が多いとはよく聞く話である。秋田美人ということばもあるぐらい。この街を訪れ、その話が嘘でなかったことを思い知らされる。本当に秋田は美人が多い。街行く女性も車を運転している女性も色白で美人ばかり。本当に美人しかいない。もしかしたら「ブスは家でひきこもること」とか条例で決められているのかもしれない。それほど美人度が高い。わき見運転ばかりしていたような気がする。定住したい街だ。

秋田県八郎潟

秋田からも7号線を北へ。奥羽本線に沿うような形だろうか。見事な水田の風景に感動する。

見渡す限り水田。青々とした水田。そして空。そんな風景が多数の場所で見られる。スケールの大きな景色だ。

そして、道路脇で奇妙な交通安全看板を発見。交通安全看板にはヒット作が多いのであなどれない。

 

ごもっとも。

秋田県 大館市

なにやら、大文字の送り火のイベントがあるらしく町全体が沸き立っていた。

中央の山にうっすらと「大」が見える。夜にもなると火が焚かれ、その脇に花火が上がるそうだ。そして有名な京都の大文字よりも字が大きいらしい。と地元のオッサンが言っていた。ちなみにオッサンから何故かあめ玉をもらった。子供扱い。26歳なのに。祭りに沸き立つ街に後ろ髪引かれながらさらに北上。

青森県に突入。本州最後の県である。ゴールは近い。それにしても、青森のマークはこれなのだろうか。ただの県の形がシンボルマークなのだろうか。だとしたら随分と安易だ。

青森県 青森市

いよいよである。これで本州ともおさらば。俄然元気になり、青森市をひた走る。目指すはフェリー乗り場。その際に、あまりに夕日がキレイだったので撮影

なんとも赤い夕日だった。

コレを撮影した際に、ふと茂みの中を見ると奇妙な看板が立っていた。

青函トンネル線と記された矢印。いったいなんだろうか。矢印の示す先に青函トンネルがあるとは考えにくい。ちなみに矢印が示していた行き先は

こんな茂みの奥。この奥に青函トンネルが?ありえない。とにかく謎を解き明かそうとさらに奥へ。夕日が明るかったはずなのに茂みの中は真っ暗だ。

ただただ闇だけが口を開けて待っていた。これ以上は怖いので引き返す。結局アレはなんだったのだろうか。

大きな謎を残しつつ、ついに青森市フェリー乗り場へ

長かった。本当に長かった。死ぬほど体は疲れているが、嬉しさのあまり飛び跳ねながらフェリーを撮影した。

その後、時間が随分とあったので、青森在住のヌメラーさんと会い、一緒にホタテ料理を食べに行った。ありがとう、なおさん。

というわけで、第四日目はコレにてお終い。ついに本州を終え、いよいよフェリーに乗って北海道上陸。ちなみにここまでの総走行距離は丁度1600キロでございました。明日より北海道編です。

現在のpatoさんの居場所 北海道函館市フェリー乗り場にてダウン中。車内泊かと思います。元気があれば移動。


8/19 patoさん旅日記〜北の大地〜part 6

というわけで、無事札幌に到着し、ホテルもゲットいたしましたので、いよいよオフ会と相成るわけでございます。本当はここでビシッとオフレポでも書いてみたいところなのですが、とりあえず旅の報告の方を先に済ませてからにしようと思います。北海道オフレポは旅が終わってから書きますね。まあ、ちょっとだけダイジェストでお伝えすると、チョロQ、16歳店員、怪しげな呼び込み(専務)、宮澤りえ、ボウリング詐欺師といったあんばいで御座いました。読んだだけではわからない。まあ、とりあえずオフレポは後回しにして旅の復路のレポートでも続けようかと思います。それではどうぞ!

オフ会を終え、札幌駅前のホテルにて眠りにつく。前日が車内泊だったこと、オフで暴れたこと、これまでの疲労の蓄積が重なって、泥のように眠ってしまう。意識へと繋がる配線が切れたかのようにバタンと眠ってしまう。きっと、なんとか約束どうりに札幌に辿り着いたことで安心し、緊張の糸が切れたのかもしれない。とにかく泥のように眠った。

朝、窓から差し込む日差しが眩しくて目が覚める。それでもかなり疲れているらしくなかなか起き上がれない。しばらくムニャムニャとまどろんでいると

ガチャガチャ

 

部屋の扉を開ける音がする。なんだなんだ。もしかしたら泥棒が鍵を開けて入ってきたのかもしれない。僕の尻を狙うホモが突入してきたのかもしれない。恐怖のあまり飛び起きる。

ドアの方を見ると、掃除のオバチャンがドアを開けて仁王立ちしていた。

「あら、ごめんなさい」

とか言ってる。どうやらチェックアウトした部屋と間違えて掃除をしに入ってきたようだ。どうなってるんだ、まったく。人の眠りを妨げやがって。なんてホテルだ。とご立腹。ふと時計に目をやる。

PM 12:21

ぎゃーーーーーー。また寝坊。狂おしいほどに寝坊。とにかく寝坊。延滞金3600円。もう急いでチェックアウトする。本当に泣きながらチェックアウト。ホテル側も起こしてくれればいいのにな。ってか、掃除のオバチャンが入ってこなかったらもっと寝てたかもしれない。さらに延滞金を取られたかもしれない。掃除のオバチャンに感謝。大チュキ!

そのまま足早に車に乗り込み、走り出す。さあ、長い長い旅もいよいよ折り返し地点。張り切っていきまっしょい。

北海道 札幌市

札幌はやはり政令指定都市だけあって、かなりの都会です。街の中心地は京都を思わせるように碁盤上になっており、非常にわかりやすい。36号線をひた走り、函館を目指す。来た時のように5号線で帰らないところがミソ。それには訳があるのさ。

札幌ドームの横を通りました。なんとも綺麗な白色の屋根です。何かのイベントがあったらしく多くの人々がいました。さらに国道36号線を進みます。

北海道 千歳市

空港があるこの都市。やはり国道沿いも空港に関するビジネスが盛んだった。空港利用者用の駐車場が多かったです。この街のマクドナルドで、ドライブインを利用して食物を買い込む。

買ってから気づいたのだが、ドライブスルーをしたのはいいものの、運転しながらバーガーやらポテトやらを食べるのは自殺行為だ。助手席にキュートな女性でもいて「あーん」とかしてくれるのならいいのだが、ロンリーな旅ではドライブスルーは自殺行為。注意力は散漫なるし、必然的に片手運転になってしまう。危険極まりない。

案の定、バーガーを取り出そうと、ちょっとよそ見をしていたら、前の車がブレーキを踏んだのに気づかずに衝突しそうになった。慌てて急ブレーキをふみ、追突には至らなかったものの、急ブレーキの反動で助手席に置いていたコーラとポテトが宙を舞う。物凄い勢いでフロントガラスとダッシュボードに激突。うむ、これぞ慣性の法則。泣きながらコーラとポテトが混じったゴミどもを片付ける。もう泣きそう。さらに国道36を南へ。

北海道 苫小牧

ごめん、この辺の街はあんまり覚えてない。

北海道 社台

なんか馬がイッパイいました。なにやら競馬関係で有名みたいですね。

北海道 室蘭市

知る人ぞ知る室蘭市。あるアイドルの出身地として有名ですな。それにしても、途中で通過した登別もそうですし、北海道の自治体は街のレベル以上に有名なような気がします。なんというか名前が売れてるよね、北海道って。国道がいつのまにか37号線に。

北海道 有珠山

実は、北海道で一番行ってみたかった場所。2000年に噴火を起こし、連日報道されていたので覚えている方も多いはず。ちなみにこの周辺は昭和新山やら温泉やら多数あり、やはり地面の中のマグマが活発なのかなと思います。ココに行きたいがために行きとは違う道を通って帰ってきたのです。とにかく、河口まで行ってみることにします。

なにやら、いまだに噴火被害の復旧が終わってないらしく、通行止め道路があちこちにあったり、道路がボコボコだったりしてます。それだけでもすさまじい噴火だったことがわかります。

車で山を登っていくと、急に道が閉鎖されており先に進めなくなりました。その横が臨時に作られた駐車場のようになっており、火口見学用駐車場300円とか書いてありました。どうやらココに車を停めて、歩いて火口まで行く必要があります。かなり足腰がガタガタで山の上まで歩いていくのは死にそうなのですが、やはり見たい場所ですし頑張って登ることにします。

元は綺麗なアスファルト道路だったと思われるボコボコの道を歩いて登ります。まだ3分ぐらいしか登ってないのに息が切れはじめてきました。ゼーゼー。ハァハァ。

本気ですさまじい。アスファルトが崩れているというのが何よりのショックだ。普通に生活していたその脇で噴火が始まったかのように思えてしまう。

いきなり崩れ去った民家が現れる。かなり痛々しい。言葉が不適切かもしれないが、その壊れっぷりは見事としか言い様がない。ちなみに、画面右に小さな山のような盛り上がりが見えるが、これは噴火の影響で隆起してきたらしい。家の横が突如隆起するなんて考えられない。

道路がなくなったところからは、舗装された通路が続く。火口見学用に作った通路のようだ。火口までの道のりは、遠くて長いよう。もう見学をやめて帰ろうかとも思う。

またもや崩れ去った民家。ほんとに火口から数メートルしか離れていない場所に民家があるのが驚きだ。

火口に到着。硫黄の臭いがたちこめる。大きな火口からは大量の煙だか蒸気だか分からないものが噴出されている。隣にいたクソガキは「ゆでたまごの匂いがする」などと騒いでいた。それどころか、臭いをかいでゆで卵を食べたくなったらしく「たべたいたべたい」と駄々をこねてママを困らせていた。

噴火口は100箇所以上にも及ぶらしく、多くの場所から白煙が出ていた。それどころか、地熱なども凄いらしく、舗装された通路を踏み外さないように注意書きがされていた。ちにみに三番目の写真であるが、衝撃的なものが写っている。拡大して見てみると。

取り残された水道管。つまり、噴火まではここも普通に水道が通っていたということ。それどころか、ここを掘って埋めた人間がいるということ。あまり生活臭がありすぎる場所で噴火は起こったのだ。さらに煙に隠れている部分には

火口の間近に重機が。なにも復旧作業に使うためにここまで持ってきたわけではない。普通に工事をしていたら噴火が始まり、重機を残して避難したらしいのだ。まさに紙一重。

電柱が埋まってしまっている。速度表示の50が物悲しい。

ここは豆畑だったらしい、見る影もない。

放置された車もある。フロントガラスは粉々に砕けている。すさまじい。ナンバープレートは外されてなく、未だにつけられていたので廃車にされてないようだ。

火口の近くには幼稚園もある。皆が避難し、今では立派な廃墟と化している。

すさまじい。

こんな痛ましい被災地にも、カップルはやってくる。仲良く手を繋ぎながらやってくる。特に女の方の破廉恥極まりない格好に注目して欲しい。もうあれではぺロッとめくれば乳は丸出しである。ほんとに、日本中何処に行ってもカップルだらけだ。カップルは死ね。火口に落ちて死ね。七回死ね。

大自然の力とは恐ろしいものである。ここのように、自分の家で突然大噴火が始まったとしたら、もう人間の力ではどうしようもないのだ。自分の家が潰され、多くの火山灰にさらされていく。その気分といったらどうだろうか。これはもう体験した人にしか分からない痛みである。

有珠山周辺、洞爺湖周辺の人々は噴火によって多くのものを失っただろう。決して楽ではなかっただろう。それでもこうして立ち直り、立派に復旧しようとしている。それどころか、火口すらも観光地に仕立て上げてしまう姿には、良い意味で諦めの悪い、転んでも転んでも立ち上がってくる根性。古来からの日本人の諦めの悪さを見た気がした。日本人とは本来はそうあるような気がする。

 

北海道 洞爺湖

有珠山のふもとにある洞爺湖。そのほとりには温泉街が広がっている。ここも噴火の影響で観光客が激減したが、今では普通の温泉街に戻っている。どことなくしなびた温泉郷といった印象か。しっかりと温泉街にありがちなストリップもあった。「本場関西のストリップショー!!」とか書いたケバケバしい看板が立ててあった。ストリップ関西が本番なのか。

洞爺湖の中心に浮かぶ島。なんとも不思議な島だ。もしかしたら、この島の下には大きなとっくりが隠してあり、神様がいるのかもしれない。

北海道 長万部

ここからは来る時に通った道に合流。5号線を今度は南下し、函館を目指す。

ここで、助手席側の窓を開けたら閉まらなくなった。パワーウィンドウが全く効かない。どうなってんだ、このボロ車。海からの潮風が容赦なく車内に吹き込んでくる。ムチャクチャ寒い。この日は8月の昼間というのに気温は17℃。どうなってるんだ北海道。涼しいどころか寒いよ。窓も閉まらないしさ。というわけで車に暖房を入れる。八月に暖房使ったの初めてだよ。

北海道 函館市

ついに北海道ともお別れ。ここからフェリーに乗って青森に行く。さようなら北海道。とても素敵な土地でした。できることなら永住したいぐらい。でも冬はちょっと嫌だな。とにかく、さようなら北海道。

と、思ったらフェリー乗り場はUターンラッシュと重なり大混雑。まったくフェリーに乗れません。なんかもう6時間ぐらい待ってるのですけど、乗れる気配がないのですけど。というわけで、次のフェリーは0時20分初。それまでさらに待ってます。それでも乗れるかどうかわからんけどね。

というわけで今日はこの辺で!

現在のpatoさんの居場所 北海道函館市東日本フェリーターミナルの片隅に頭の可哀相な子のように座り込んで日記を執筆中。


8/22 patoさん旅日記〜広島へ〜part 7

というわけで、じつに3日間ほど放置してしまいました。申し訳ない。別に事故ったとか北朝鮮に拉致されたとかそういうことではなく、単純に疲労が蓄積しすぎて、日記を書ける状態ではなかったということなのです。手抜きそうに見えて、日記を書くというのはエネルギーが必要なものですからね。というわけで、今は幾分回復しましたので張り切って日記を書いていきましょう。というわけで、函館でフェリー待ちをしてた所からでしたね。どうぞ!

午後六時、フェリー乗り場に到着すると、そこはまるでイモ洗いでもしているかのように人々がごった返していた。待合所で眠る子供に、受付窓口に並ぶ人々の列。係員に詰め寄るオッサン。まるで野戦病院のように賑やかになっていた。

そうか、もうUターンラッシュか。

お盆休みを地方で過ごし、皆が都市へと帰宅していくUターンラッシュ。それにものの見事に当たってしまった。とりあえず当分フェリーには乗れそうにない。

なんとか青森行きフェリーに乗ろうと長蛇の列に並ぶが、全然列が進まない。まあ、そこで列が素早く消化されて乗船手続きができたとしても、すぐに乗れるわけではない。もともと、予約で乗船する客達でフェリーは既に満員なのだ。この受付でごった返している人々は全員キャンセル待ち客達。乗れるかどうかすらわからない。

青森行きフェリーで手続きをしてもらったキャンセル待ち番号は2435番。アホみたいな数字だ。どうやら現在は1200番辺りまで消化されているっぽい。これでは乗船できるまでどれだけの時間がかかることやら・・・・。

ふと僕の目に「大間行きフェリー」の文字がとまった。大間行きフェリー。青森行きフェリーは確かに大人気の長蛇の列だ。青森は交通の便もいいし、すぐに高速にも乗れる。だから皆は青森行きに乗りたがる。

ところが大間港はどうだろう。地図で確認できる人は確認して欲しいが、大間港は下北半島の一番突端に位置する本州最北の港である。同じ青森県ではあるのだが、その位置から察するに不便さは折り紙付きだろう。僕ですら「そんな場所にフェリーが出てるのか」と思ったほどだ。それだけに大間行きフェリーの受付は並ぶ人もまばら。

僕は思った。青森行きなぞを待っていたら乗れるかどうかすらわからない。ならば、例え不便な場所であろうと、本州に上陸してしまうのが賢明ではないだろうか。さすがに今日はラッシュのピークということもあり、不人気路線である大間行きも満員でキャンセル待ち状態だが、青森行きよりは待っている人が少なそうだ。ならばすぐに乗れるではないだろうか。よし、大間行きしかない。

そう思うや否や、すぐに青森行きのキャンセル待ちをキャンセルし、大間行きへの手続きを進める。もらったキャンセル待ち番号は219番。青森行きと比べてかなり数字が小さいことからも期待が膨らむ。どうやら現在はキャンセル待ち番号150番辺りまで進んでいるようだ。ますますもって期待できる。

大間行きフェリーは、午後の7時と12時にある。あとはコレを待つばかり。キャンセル待ちは基本的に乗れるかどうかは出航の5分前までわからない。乗れるようなら番号が放送される。さすれば晴れてフェリーに乗り込み出航となるのだ。僕らはその放送だけを待っていつでも乗り込めるように車の中で待機する。

7時の大間行きフェリーの出航が差し迫る。そして放送が行われる。

「7時大間行キャンセル待ち番号177番までのお客様出航です」

周りのキャンセル待ちの客は喜んでフェリーに乗り込む。僕は219番なのでまだまだ乗り込めない。まあ、こんなラッシュの場所にやってきてまだ一時間やそこらだ。そんなに世の中美味い話があるものではない。ここは大人しく待つのが得策だろう。どうせ12時のフェリーには乗れるはずさ。12時のに乗れたとしてもフェリーに6時間足止めにされたことになるのだが仕方ない。ここは大人しく待とう。

ここで日記を書いたり、ウドンを食べたり、手当たり次第に知人に電話したりして有意義に時間を過ごす。なんとも長いようで短い5時間だった。

そうこうするうちに12時のフェリーの時間となった。

放送される乗船可能キャンセル待ち番号。

「キャンセル待ち番号201番までのお客様、ご乗船可能です」

まだまだ、焦る所ではない。キャンセル待ち番号はここから小刻みに増えていくという粋な演出をするのだ。まだまだ可能性はある。

「キャンセル待ち番号212番までのお客様」

「キャンセル待ち番号215番までのお客様」

ドキドキドキドキ。大丈夫、きっと乗れる。乗れるに違いない。僕の番号219番はこの調子で行けばギリギリに乗れるはずだ。いける!

「キャンセル待ち番号218番までのお客様。乗船可能です。本日はご利用ありがとう御座いました。出航です」

一番違いで0時の船にも乗れませんでした。もう最悪。

0時の船を逃すと・・・・次は翌朝の9時まで便がありません。ええ、通算15時間待ち決定です!もうふてくされて車の中で寝てました。やってらんない。

というわけで、フェリー乗り場の駐車場で夜を明かし、明けた朝九時のフェリーに無事に乗船できました。

いよいよ本州に帰還。だけども青森港ではなく辺境の里大間港。そこには狂おしい観光地が待っていた。

というわけで次回恐山編に続く


8/25 patoさん旅日記〜広島へ〜最終回

ちょっと放置気味で申し訳ない。なかなか体調が芳しくないので書けません。それでも頑張って書いていこうかと思います。そろそろ代打日記祭りのも書かないといけないですしね。とりあえず頑張っていきましょい。

というわけで、前回はフェリーで一悶着あり、なぜか下北半島の突端に上陸してしまった所まで書きましたね。というわけで、続きをどうぞ

大間港に入港。そこは雨風吹き荒れる世界で、まさしく本州最北端という称号にふさわしい寂れっぷりだった。港は閑散としており、漁船が数隻いるだけ。青森や函館の港ではあれだけ立派だったフェリーターミナルの建物ビル。しかし、ここ大間港のフェリーターミナルビルはビルとは呼べない。ただのプレハブのような建物。泣きそうになるほど寂しい港だ。

そんな寂れた港を後にし、国道279を通って青森県むつ市を目指す。

途中は、崖が今にも崩れそうな場所や、折からの風雨で荒れ果てた海が見え、時には高波が道路を襲うのではないかという危険な場所を通過した。

なんか案内表示板に「恐山」という表示を見つけてしまった。恐山といえばあの恐山である。恐ろしい山と書いて恐山。我ながらなんという場所に来てしまったのだろうか。

イタコがいることで有名な恐山。なおかつ霊場としてもかなり有名な場所である。なんと言っても青森といえばりんごと恐山。いくら怖くても見つけてしまったからには行かなければならない。おそろしやおそろしや。泣きながら車を走らせる。

恐山へと続く道路は、うら寂しい山道で、途中にお地蔵さんが赤い頭巾をつけていっぱい立っていらっしゃる。心なしか、雨に混じってモヤがかかり、視界を奪われる。おそろしやおそろしや。

恐山へと向う県道は、何故か4号線。なにも4にしなくてもいいのに・・・。おそろしやおそろしや。

山道を抜けると、いきなり開けた場所に出た。左手には湖が広がり、右手にはラーメン屋があった。その途中の川には、なんのためらいもなく「三途の川」とか書かれていた。なんという場所だろうか。

青森県 恐山

僕は、恐山とはもっと閉鎖的な場所であると思っていた。誰もが存在を知りながら、訪れることもない霊山。しかし、死者との交信など必然的に訪れる必要があるものだけが恐山に入山する。そのような、ある意味隠れ里のような場所を想像していたのだ。それ故に、僕のような邪なものが訪れて大丈夫だろうか・・・。などと心配していたのである。

しかし、実際に恐山に到着すると、大駐車場はあるわ、観光バスは停まってるわ、土産物屋があって「おいでませ恐山」とか書いてあるわ、と見事なまでの観光地。しかも入山料を500円も取るというのだから立派な観光地である。

早速、500円を払って入山する。

これが恐山。中央の建物が菩提寺となっている。このあたりから異様なまでの硫黄の臭いがたちこめる。有珠山で臭ったあの臭いと全く同じである。

ご自由にお取り下さいと書かれた「恐山ニュース!!」そのポップなまでの謳い文句が恐山の雰囲気にマッチしていなくて笑ってしまった。

とりあえず、怖いので他の観光客にくっつくようにして先に進む。

日常ではあまり見ることのないような殺伐とした景色が広がる。恐ろしさ満点です。

地獄めぐりと書かれた看板。もう怖い。

あちこちに石が積み上げられ、風車などが飾られている。まるで賽の河原のような風景。

やはりそのようだった。

殺伐とした風景の中に、いきなりカラスがいたりするので始末に終えない。妙にマッチしすぎ。

黄色い水が流れる川もある。この水からものすごい硫黄臭がしていた。触ってみるとほのかに暖かかったことから温泉みたいなものだと考えられる。

石が積み上げられ、荒涼とした景色の中を黄色い川が流れる。なんとも異様な景色が。

と思ったら、いきなり異常なまでに静かな湖の湖畔に出たりする。不気味なほど静かな湖。かつてここまで静かな景色を見たことはないというほど静かな景色がそこにはあった。

そろそろ時間もないので帰ろうかと思う。その時、ある看板が僕の行く手を阻む。

いきなり「まむし注意」といわれてもどうしようもないものがある。注意しててもマムシが出てきたら一巻の終わりだと思うのだが・・・・。

バシャバシャと写真を撮影していると、隣の老夫婦の会話が耳に飛び込んでくる。

「おい、オマエの写真も撮ってやるよ」

「いやよ、ここは恐山よ、変なものが写ってたら嫌じゃない」

ごもっともだ。以後の撮影はやめる。

雨の中、恐山を後にし、国道に復帰。今度は八戸市を目指して車を走らせる。たしか国道338号線を通っていたように思う。途中、原発があったりする。日本の海岸線、それも過疎地というのは原発だらけなのである。ここまで原発があって、作ってる電気はほとんどが都市部用の電気だというのだから、悲しい話である。過疎地はリスクをしょわされているだけに過ぎない。それどころか都市部の産廃処分施設などボコボコ建てられてたりする。過疎地は都市部の圧迫の上に成り立っているのだと納得する。

青森県 八戸市

途中、「ほんとに国道かい?」というような信じられない道を通ったりした。車一台分ぐらいのスペースしかない絶壁の道路。これで国道、しかもバイパスとか書いてある。それでも観光バスが走ったりするのだから大したものだ。と思ってるうちに八戸市に到着。

八戸ICから高速道路に乗る。申し訳ない、ほんとに申し訳ない。我慢できずに高速道路に乗ってしまった。

東北道

ここまでずっと一般道で旅を続けてきた。遅い車に車線を塞がれるわ。軽トラはいきなり右折をして危ないわ。信号待ちだらけだわ。そのたびにAT車ではないのでギアチェンジしなければならないわと散々だった。しかし高速はすごいね。これはすごい。なんていうかガスガス進んでいくんだもん。何も邪魔するものはいない。まるでマリオがスターを取ったような気分。もう無敵。

岩手県
宮城県
福島県
栃木県
埼玉県

ぜーんぶ一気に通過。すごいね高速道路は。もっと作るべきだ。民営化などせずに国税でガシガシ作るべきだ。もう大チュキ高速道路!

東京都 首都高

東北道川口から首都高に突入。それにしてもなんだアレは。首都高の複雑さといったらないね。全然わかんねーの。記号もC1とかバシバシ書いてあってさ、虫歯の記号じゃねえんだから意味わかんないつーの。もう迷った迷ったね。首都高なんて二度と走りたくねぇや。

で、高速道路の快適さに味を占めた僕。次は中央道だ。

山梨県
長野県
岐阜県
愛知県

そのまま名神へ

滋賀県
京都府

ぜーんぶ一気に通過。すげえな高速道路って。もう感動した。すごいよな高速道路は、ウンコしたくなってもいっぱいパーキングエリアとかあるからウンコし放題だもん。たまらん。

さらに近畿道にのって阪神高速環状線へ。そのまま湾岸線を抜けて

ユニバーサルスタジオジャパンに来てました。あまりの展開の速さに自分でもついていけません。恐山からUSJて。

回る地球がお出迎え。ついでに

お詫びの看板もお出迎え。話題の飲料水問題、火薬使用の問題でお詫びのようです。当然の如く、園内の水飲み場はほとんど使用中止状態でした。

というわけで、使用中止水飲み場コレクション


ジョーズのところの水のみ場


ジュラシックパークの水飲み場


ターミネーターの水飲み場

 

しかし、水が飲めないのはマズイだろうということで、各アトラクションの待合場所では無料でミネラルウォーターを配布してました。

水に群がる一般大衆たちという、水不足の時しか見られない光景が園内の各所で見られました。

心なしか、夏休というのに人はまばらで、乗り物には乗り放題。ほとんど全てのアトラクションを制覇しました。ジョーズなんて芝居がかったお姉さんが面白くて3回も乗るという体たらくぶり。ジュラシックパークの待ち時間が5分とかあり得ない。

僕らは客が少なくて嬉しいのですが、USJ側としてはたまったものではないはず。心なしか、あまりに可愛くないマスコットも悲しげです。マスコット人形に子供が一匹も群がってないというのがすごい。手前の子供など知らん顔です。

お姫様も浮かない笑顔。やはり客が入って大盛況でないと困るようです。

というわけで、心行くまでUSJを堪能し、誰もいなくなった広大な駐車場からUSJ周辺を撮ってみました。あまりにも駐車場が広すぎて自分の車を見つけることができなかった。

ちなみに、ナントカパレードは中止らしく、そのお詫びとして、午後五時から園内のソフトドリンクすべて何杯でも無料という粋なサービスをやってました。調子に乗ってコーラを飲みすぎた。

そして大阪を後にし、またもや高速に乗って

兵庫県
岡山県
広島県

と一気に移動。旅は終わりとなりました。

家に帰り、通った道をずらっと地図で見回してみると、ほとんど日本を一周してるんだなぁと思いました。我ながら馬鹿なことをしたものだと。

ある偉人の言葉に、「旅は目的地よりも、その過程に意義があるのだ」という言葉があります。つまり、旅をして目的地で楽しむよりも、その過程を楽しむことの方が意義があるということなのです。

昔の人々は、それこそ移動手段がなく、旅に出るというと狂ったような歳月がかかったものです。それこそ、目的地に行くことよりも道中で様々な者を見たりするのがメインだったのでしょう。

それ故に、宿場町や街道沿いの町が発展してきたのです。しかし、交通手段の目覚しい発展は、旅から道中での楽しみを奪ってしまった。札幌に行こうと思えば飛行機ですぐにいける。道中には空港しか存在しないということになるのです。それはそれで便利で素晴らしいのですが、なんとも寂しいものです。

僕はこの旅で多くの経験をしました。それこそ、目的地である札幌も楽しく、愉快な人々が僕と遊んでくれました。けれども、その道中も僕は尊重したい。壊れた自販機に金を取られ、砂丘でラクダと戯れる。事故を目撃し、老夫婦を助けようと頑張る。天橋立通のオッサンと口論し、造船所を目撃して感激し、思いもかけず花火を見て感動する。フェリーで15時間待たされたのも、洗濯に失敗したのもいい思い出です。

道中で様々なものを見ながら、多くの人と話をしながら見聞を広める、それこそが旅というものなのかもしれません。飛行機でリゾートに一直線もいいですが、もっと不便な旅もたまにはいいかもしれません。

というわけで、一週間以上、下手したら二週間に及ぶ僕の旅日記もこれで幕を閉じます。少しは出発前より日焼けし、なんだかちょっと成長したかのように思えます。

月曜から普通の一般生活に戻りますが、下手したら僕のデスクがないのではないかという心配で胸いっぱいでございます。

patoさん旅日記 おわり


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