Numeri

出会い系サイトと対決する

えー、風邪をひいてダウンしておりました。

熱が39度ぐらい出たりなんかして、おまけに腹にまでダメージがきたらしく、常に下痢ピー状態。壊れた水道の蛇口のごとく茶色いパーフェクトウオーターが流れ出ておりました。

そんなこんなで、歩けばフラフラ、3分もすれば腹を抱えて大便コーナーにゴー!なんていう状態でしたので、とてもじゃないが仕事どころじゃありませんでした。日記更新なんてできるはずもない。

そんなこんなで、午前中はなんとか瀕死状態で会社に行き、フラフラで半分便を出しそうな状態で仕事をしてました。どうしても片付けねばならない仕事をなんとか片付け、午後は家に帰ってダウン。布団とトイレの往復超特急状態でした。

でまあ、そんなグロッキー状態でもサイト更新だけはしなければならないという、根本的に何かを間違った可哀想な思想の元、ここ2日は以前から書いてあったボツ日記をそのままアップするという暴挙に出ました。申し訳ありません。

そんなこんなで、風邪をひいてグロッキー、うんうんと唸り苦しみながら布団に入っておったのですが、すると携帯電話にウィンウィンと着信があったのです。

「あー、うるせーなー、こっちは風邪ひいて死にそうなんだよ」と、誰からの電話か知りませんけれども無視しておりました。しかしながら、やけにしつこく鳴ってるものですから、「何かの急用なのかもしれないな」、そう思い、携帯電話を手に取ってみたのです。

「着信中 06-XXXX-XXXX」

見ると、なにやら大阪の市外局番から電話がかかってきてました。携帯電話からかけてくるような大阪の友人は何人かいますが、固定電話からかけてくる友人なんていません。

「これはまさか、友人が会社の金を横領したかなんかで緊急事態が発生し、急いで僕に対して金の無心でもしてきてるんじゃないだろうか」

緊急を要する事態かもしれない、事件は会議室で起こってるんじゃない、大阪で起きてるんだ!と思った僕は、熱でフラフラになりながらも電話を取ったのでした。

「もしもし」

「あー、もしもし、こちら株式会社○○データというものですけど、そちらは090-XXXX-XXXXの電話で間違いないですよね」

妙にキューティクルな声をした女性からの電話。

事務的な喋り口調、おまけに株式会社○○データとかいうちょっとITぽい意味不明な会社名、さらには僕の携帯番号でしか個人の識別をできていない、という点から、出会い系サイトなんかの利用料に関する詐欺だろうと判断。

「はい、そうですけど」

「えっとですね、そちらの番号から当社の出会い系サイトを利用した記録が残っておりまして、利用料が未払いになっているんです。ですから、利用料と延滞損害金を払ってもらいたいんですよ」

元々、僕はこんな請求をされるいわれはないのです。「出会い系サイトに挑戦してみた」で使った出会い系サイトにも料金は払いましたし、それ以外に使ったことなどないのですから。

「いやー、使った記憶ないですね。どこのサイトを何月何日に使ったことになってるんですか?」

「はい、出会い○○○というサイトをですね、8月9日午後7時21分に後払いで入会登録してますね、その利用料金が支払われていません」

どうやら僕は8月9日にその出会いサイトを利用したようです。全く覚えがないのですが、その日何してたっけなあ・・・とか思い返してみると、8月9日は見紛う事なき僕の誕生日、しかもその日は東京ビッグサイトでNumeriオフをやっていたのです。

午後7時21分っていったらモロにオフ会の真っ最中じゃねえか。そんな中で出会い系サイトの登録などできるはずもない。あれか、僕はオフ会会場でコソコソと出会い系サイトに登録してたとでも言うのか。どんなオフ会主催者やねん。

「いやー、使った覚えないですね。でもまあ、使ってないとも言い切れないし・・・、よく覚えてないです」

明らかに使ってないのは間違いないのですけど、少しばかり彼女を使って遊んでみることにしました。明らかに使ってないのに堂々と金の請求をする、これには詐欺の匂いがプンプンとしてきたのです。

「そう言われましても、こちらに使った記憶が残ってる以上、お支払いいただくしかないんですよ、分かります?」

妙に高飛車な口調、まるで子供化何かに言い聞かせるようにバカにしくさった言い方でいう電話の向こうの女性。なんというか、どうやら僕なら勝ち目がある、コイツは払うに違いないと判断したみたいです。

「そんなこと言われてもぅ・・・誰か友達が勝手に僕の携帯使ったのかな・・・どうしよう・・・・」

と、すげえ優柔不断で弱々しい、脅したら素直に払いそうな青年を演じてみました。

「そうかもしれませんね、誰かご友人を調べるなり何なりしてください。ただし、そのどんな事情があるにせよ、この電話番号で登録されている以上、その所有者さんに料金を支払ってもらいます」

妙に高圧的、払うのが当然と言わんばかりの口調でした。

「ちなみに、いくら請求されてるんですか?僕あんまりお金持ってないんですけど」

と、もはや払う寸前、「あと一押しで払っちゃうかもよ、俺は」とエサをちらつかせたところ、

「利用料金は3000円、延滞損害金として35000円、併せて38000円請求されていますね」

利用料金が3000円、そいでもって遅延損害金が35000円、どこのボッタクリバーですか、これは。

「いや、それっておかしくないですか?3000円で3万いくらも・・・」

と、もう観念、泣くしかないといった状態で弱々しく言ったところ、

「払わないお客さんが悪いんですよー、アナタが払わないことによってそれだけ損害が発生してるんですよー、払ってもらいますからね」

と、明らかに詐欺のくせに勝ち誇ったように言いやがるんです。姉ちゃん、カワイイ声してなかなかやるじゃねえか。

さらに姉ちゃんを調子付かせてやろうかと、

「でも、3万円は明らかに高くないですか?」

と聞いたところ、

「そう言われましても、それだけの損害が発生しているから仕方ないんですよー。入会時の規約にも支払いが遅れた場合は3万円払うって書いてありますし、お客様が入会されているということは規約に同意したことになりますし、全く正当な金額なんですよ」

まあ、ツッコミどころ満載なのですが、とりあえずここはスルー。さらに弱々しい男を演じます。この男はカモだ!そう思わせればお姉ちゃんから香ばしい発言が多数引き出せます。

「でもー、ほんとに使ったのかなぁ・・・証拠も何もないし・・・」

とか、弱々しく言うと

「でしたら、利用記録を書類でお送りします、それを見ていただければそちらの電話から利用されたことが分かりますよ。書類を送りますので住所を教えてもらえますか?」

書類を送ると言い、住所を教えろと要求しています。こういった電話の場合、大抵は何らかの理由をつけて住所を教えろなどと言ってきますが、絶対に教えてはいけません。教えようものなら債権回収業者と対決するみたいな状態になりますので、絶対に教えてはいけません。向こうはこちらの個人情報が喉から手が出るほど欲しいのです。教えてはいけません。

あと、利用記録を記した書類なんていくらでも捏造できます。そんなもんいりません。

「住所はちょっと・・・・」

と、泣きそうになりながら教えるのを躊躇していると、

「住所は教えられない。ということですね。でしたら、払ってもらえるのですか?振込口座は・・・」

とか、何か知らないけどイキナリ払うことになってました。頭にウジでもわいてんじゃねえのか、この姉ちゃんは。

「でしたら、お母さんに相談してからもう1回電話します。あと、色々な人に相談したいし」

とか、マザコン全開、明らかに自分の意思で物事を決められない男を演じて言ったところ

「それは支払い拒否ということでしょうか?こちらとしましては詐欺でもなんでもないので相談されても構わないですよ。警察でも消費生活センターでもいくらでも相談してください。詐欺では正当な請求ですから。」

警察だろうが自衛隊だろうが何でも来い発言。ますます香ばしさが増してきました。

「ただし、今この電話で払うという返事が得られない以上、当社は債権回収業者に債権を回すか、裁判をして料金を回収することになります。その場合はお客様に大変不利益になると思いますが」

と、脅し全開、ノンストップ姉ちゃんみたいな状態になってました。で、ここからさらに延々と話をループさせながらお姉ちゃんと弱々しい男がやり取りしていたのですけど、

「でも、やっぱり僕はそのサイトに登録した覚えがないんですう」

「でしたら、誰かが勝手に登録したのでしょうね。そちらの電話から登録されたのは間違いありません。個人の電話は個人の責任で管理するもの、勝手に使われたのはアナタの責任ですから、支払う義務はありますよ」

勝手に使っても登録できるようなシステムにしてるほうも問題あると思いますけどね。

「それでも、3000円の利用で35000円は高いですよぅ」

「それはですね、実際にアナタが払わなかったせいでそれだけ当社に損害が出てるからです。何回も言ったでしょ!当社は料金未納者を専用のソフトで管理してるんですけど、そのソフトは他の会社に特別に発注して作ってもらったソフトで何百万円もするんです!それを使うだけでも料金は高くなるし、請求の電話、メール、私への給料。全部含めて35000円なんですよ!」

どんなソフトやねん。お前の給料ってなんやねん。

「でもやっぱり、そんな高いお金払えないですよぅ(泣)」

「今払っていただかないと、もっと高くなりますよ。債権回収業者に回せばもっと損害金が加算されて請求されますし、裁判になれば当社が依頼する弁護士への報酬も全て含めて請求します。今払うからこそ35000円で済むんですよ。後になれば30万、40万と請求額があがりますよ!今払ったほうがいいんじゃないですか?」

もうムチャクチャ、明らかにムチャクチャでなんとか脅して支払わせようとしているみたいです。なんか彼女とやり取りしてて、さらに熱が上がったような気がします。なんかフラフラしてきた。

「とにかく払ってください、払ってください!払わないと大変なことになりますよ!」と、電話の向こうのお姉ちゃんも明らかにスパークしてきたので、ここで弱々しい男を演じるのを止め、一気に巻き返しをはかります。

「おいおい、お姉ちゃんよ、さっきから聞いてりゃやけにムチャクチャ言いやがるけど、本当にそれで金を取れると思ってるのか?」

「は・・・?何がですか?」

「わかんないの?自分が言ってることのムチャクチャさが」

「・・・わかりません」

弱々しく泣きそうになっていた男の口調が変わったので、明らかに狼狽し始めました。

「よっしゃ、じゃあ一個づついこうか。まず、延滞金35000円。これは明らかにムチャクチャだよな」

「ですから、それは実際に損害が発生していて、入会時の規約にも・・・」

「あのな、そんな何百万円もするソフト料金を払う必要なんてねえんだよ。未払い者の管理なんてエクセル使えば一発だろうが、ボケ。それにな、いくらそんだけ損害が発生してようが、規約に謳われてようが、んなもん無効だ。消費者契約法で定められた年14.6%以上の延滞金は無効なんだよ。そんぐらい勉強しとけ」

「ですから規約にそれだけかかると明記されてますし、それに同意して入会している以上・・・」

「バカ!わかんねーのか。消費者契約法第9条2項を見てみろ。消費者の金銭支払債務の延滞時に年14.6%を超える延滞損害金を定める条項は無効」ってあるだろ、同意しようが何しようが、その規約にある条項自体が無効なんだよ、ボケが」

「でもでも・・・」

「あと二個目。お前、裁判やってでも請求するって言ったよな。その場合、そっちの弁護士費用まで請求するから請求が高額になるって言ったよな」

「言いました・・・」

「お前な、弁護士報酬敗訴者負担制度って知ってるか?」

「知りません・・・」

「裁判をやって、負けた方、敗訴した方が勝訴した側の弁護費用まで負担するという制度だ。お前の言った「裁判になったら弁護士費用も請求しますので高額になります」ってのは、俺が負けた場合、そっちの弁護士報酬まで請求されるってことだろ?」

「はい」

「つまり、敗訴者負担制度になるってことだよな。あのな、敗訴者負担制度は日本では一部の例外を除いて認められていないんだよ。みんな弁護士への報酬は依頼した物が払うことになってるんだよ、わかるか?」

「知りませんでした・・・」

「つまり、貴様は弁護士費用などは請求できない。3000円と年14.6%の延滞金それだけを請求するの。それだけのために裁判やるんか。弁護士報酬払ってやるんか」

「やれません・・・」

「言ってることがムチャクチャなんだよ。黙って聞いてりゃムチャクチャなんだよ。詐欺と思われても仕方ないだろ。大体な、アンタが利用しているといってる日付と時間、ワシは70人を越える人間とパーティーしてたんやで。右へ左へ大忙し、出会い系サイトなんて使えると思うか?」

「・・・・・・」

「よっしゃ、じゃあ3個目の矛盾点いこうか。個人の携帯電話は個人の責任で管理って部分だけどな・・・・」

「・・・・もういいです」

さっきまで物凄く勝ち誇ってたのに、すごく元気イッパイに僕を責め立ててたのに、ちょっと反論するとこのありさまです。

「もういいって何だよ、貴様は頭の中に妖精でも飼ってるのか。請求するなら最後まで請求しろよ。正当性を主張してみろよ。人を小馬鹿にして請求したんだ、それぐらい最後まで責任もてよ。途中でやめるんなら詐欺でしたって認めろよ」

「詐欺ではないですけど・・・もういいです・・・」

「詐欺じゃない、正当な請求だって思ってるんなら、最後までやり通せよ、それが責任ってもんだろ。やろうよ、いくらでも受けて立つから。早く裁判やろうよ。」

まあ、詐欺でしたって認めることなんてできないと思うけど、電話の向こうのお姉ちゃんは随分と戦意喪失している様子。なんか半泣きな雰囲気でしたので、ここで話の方向性を変えます。

「なあ、アンタ、この仕事してて楽しいか?」

「・・・・」

「世の中の仕事ってのはみんな誰かの役に立ってる。会社員だって商店の人だって、風俗嬢だってAV女優だって誰かの役に立ってる。それで金を得てるんだよ。職業に貴賎はないって確かにそうだけど、やっぱ誰かの役に立たない仕事ってのはダメだと思うんだよ」

「・・・・」

「それがアンタはどうだ。気の弱い人なんかをさっきの調子で脅し、それで金を払わせてるんだろ。人を騙し、脅し、それで得た金から給料を貰う。それって誰かの役に立つのか?」

「・・・・」

「アンタの親や恩師なんかに今の仕事を説明できるか?人を騙して脅して金を振り込ませる仕事やってます。って報告できるか?」

「・・・・」

「俺はな、世間的に嫌われてる仕事も立派なもんだと思う。それが誰かの役に立つ仕事なら、どんな仕事でも胸を張って親や恩師に報告できる。でもな、人を騙す仕事なんて、俺は報告できんよ」

「・・・・・・・・・、はい」

と、一方的に僕ばかり喋る展開になってきました、ここからが大変盛り上がってきて面白いことになりそうなのですが、ここで大問題発生。冒頭でも書きましたとおり、今は風邪をひいていてオマケに下痢まで併発しています。もう緊急を要するほどに下痢を放出したくなったのです。

「ちょっとまて、ちょっとトイレに移動するからちょっと待て」

「はい」

で、携帯電話をトイレまで持って行き、ワザと彼女に聞こえるようにケツの位置から「ブー」とか「ピー」とか「ビチョルルルルルル」とか、完全無欠の下痢サウンドを拾わせてました。サウンドだけで臭ってきそうな、そんな音を彼女に届けてきました。

すると、よほどそれが気に障ったのか、大便を終えた僕が

「いやー、すごい下痢だったよ。もしもし?」

と話し始めたら

プープープープー

と見事に電話を切られてました。一瞬、彼女が対抗して下痢サウンドを聞かせてくれてるのかと思ったじゃねえか。やけに機械的な下痢音だなって興奮したじゃねえか。

クソッ!ここからさらに話を発展させ、「彼氏はいるのか?」とか「スリーサイズは?」「どんな下着はいてるの、ハァハァ」とかセクハラな質問をしようと思ってたのに。おまけに、最終的には彼女のメルアドや電話番号を聞きだして、出会い系サイトみたいにしてやろうと思ってたのに。

「出会い系サイトの利用料金請求の詐欺電話を出会い系サイトのように利用する」

っていう、早口言葉のようなトンチの効いたことをやろうと思ってたのに。失敗に終わりました。

でまあ、電話番号は分かってますから、もう1回かけてやろうかとも思ったのですが、さすがにそれも可哀想なのでやめておきました。

詐欺のような出会い系サイトの利用料金請求の電話、そんなんでも若い生娘と電話で話せて楽しかったなーと思いながら寝ていたら、また熱が上がったのを感じました。

 


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