債権回収業者と対決する-おまけ-
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「patoさん、ウチに債権回収の手紙が来ました。利用した覚えもないのに、延滞手数料を含めて7万円払えとか言ってます。どうしたらいいのでしょうか?」
「家に電話がかかってきて、アダルト出会い系サイトの利用料を払えと言われました。身に覚えがありません。どうしたらいいのでしょうか?」 「出会い系サイトの利用料を請求されました。身に覚えがありすぎて本当に使ったのかどうか分かりません。どうしたらいいですか?」 様々な対決シリーズを読んだ方からでしょうか、このような相談が数多く寄せられています。 どうも最近、またもやああいった「出会い系サイト料金回収詐欺」の連中が元気になってきたみたいで、被害報告が後を絶えない状況。僕の元にも信じられない量の相談メールが舞い込んでおります。 僕を頼っていただいて相談してくれるのは嬉しいのですが、皆さんご存知の通り僕はただの一般人です。なんら法的知識も持ち合わせていないですし、専門家でもありません。何かをする権限や権力を持ってるわけでもありません。それどころかちょっと頭が狂ってます。 ですから、相談していただいても解決することはできませんし、さらに事態が悪化することだってあります。どのような結果になっても責任を取るつもりはありません。ですから、皆さんもこんなカスに相談するのはやめ、せっかく国民生活センターなんていう素晴らしい機関があるのですから、被害に遭われましたらこちらに相談しましょう。 ちなみに、僕に相談することがどれだけリスキーで事態の悪化を招く可能性があるのか、それを示すために実際に僕が行った対処方法をケーススタディとして見てみましょう。これを見れば相談する気にもならないはず。 ケーススタディ 僕「もしもし」 今井「(ガチャ)もしもし、090-8XXX-XXXX(僕の携帯番号)の携帯電話ですか?」 電話を取ったこの時点で既に重要な情報は山ほど与えられます。まず、名前で僕の確認をせず、電話番号で確認をしている点。さらに最初に名前もしくは会社名を名乗らない点。この時点で色々と怪しいです。こんな電話、マトモなヤツなら普通はしません。 さらに発信元が携帯であるはずなのに、何故か相手からは会話の前に(ガチャ)という受話器を取る音が聞こえています。これは、おそらく発信元を偽装しているのだと思います。多分、普通の固定電話から電話しているのに、発信元が携帯であるかのように見せかけています。 現在ではほとんどの詐欺電話の拠点が東京なのですが、地方在住者の場合は「03」で始まる市外局番から電話がかかってくることなどほとんどありません。ですから、発信元が「03」であるだけで警戒して出ないこともあるのですが、「090」で始まっていれば「誰だろう?」と思って出ることもあります。そういった意味での発信元偽装だと思います。 でまあ、総合して考えてロクな電話じゃないと考え、とりあえず身構えます。 僕「はいそうですけど。お宅さんはどちらさまでしょうか?」 今井「○○ネットサービス担当 今井という者です。今日は出会い系サイトの利用料金に関して重要なお知らせがあって電話したのですが」 僕「はあ」 今井「昨年の8月に利用した出会い系サイト「XXXX」の利用料金1万円が未払いなっとります。回収手数料、延滞損害金を含めて現在では8万円になっております。支払われない場合、法的手続き、訪問集金になります。その場合、請求額も大変高額になります。今すぐお支払いいただけるなら、相談に乗ることも可能です」 こういった詐欺電話の相手をするのは正直言って疲れました。もう飽き飽きするほど画一的な内容です。大体どの詐欺業者でも内容は変わりません。もっとアレンジしてくれれば楽しめるのですが、これではエンターテイメントとしての要素が足りません。 というわけで、過去の対決シリーズのように正攻法で対処することもできますが、ここは一発軽く遊んでみることにします。 今井「で、どうされますか?」 僕「えっと、お金の方は振込みでもいいんでしょうか?」 まず、支払うという姿勢を見せます。 今井「はい、振込みでお願いします」 コイツは楽勝、カモだ!そう思ったのか今井君の声が少し明るくなりました。 僕「いくら振り込めばいいんですか?10万円ですか?20万円ですか?」 8万円って請求されたばかりなのに、10万20万払うと言い出します。少しばかり頭が弱い子を演出しましょう。 今井「いやいや、今回の請求は8万円ですから」 カモだと思ったのか、口が滑ったのか、「今回の」とか言っちゃってます。ということは次回以降もあるということでしょう。こういった詐欺は一度払ってしまうと何度となく請求されるハメになりますから、ゼッタイに払ってはいけません。 僕「振込口座教えてもらえますか?」 今井「はいはい、○○銀行XX支店XXXXXXXXです」 口座名義人が個人名で、明らかに会社組織でないことを匂わせていたりしますが、スルーです。それに、この銀行に電話して「テメーの銀行は詐欺の片棒担ぐのか」とか烈火の如く怒って言うこともできますし、「カードなくしちゃってー、至急口座を停めてもらえますかー?」と言うこともできます。でも、そういうことをしてはいけません。ここはもうちょっと遊ぶが吉です。 僕「わかました、そこに振り込めばいいのですね」 今井「はい、今日中にお願いします。あ、それと振り込み依頼人の欄には携帯番号と氏名を記入してもらえますか?」 僕「はい、番号と氏名ですね」 今井「確認のためにお客様の住所と氏名を教えてもらえますか?」 さあ、きました。今井君、僕のことをカモだと思ったのか、個人情報の取得にかかりやがりました。この段階で今井君は僕の携帯番号しか知りません。一般的には携帯番号から住所氏名まで調べられると言いますが、普通の詐欺業者はそこまでやりません。調べるとなるとお金もかかりますしね。 現に僕は過去幾多の詐欺電話を乗り越えてきましたが、携帯電話番号から住所氏名を割り出された事はありません。まあ、個人情報を売ってそうなアンケートや会員登録、宅配便の伝票に至るまで全てに携帯番号を書いてないからですが。 でもまあ、業者としてはどうしても個人情報が欲しい。個人情報があれば嫌がらせの範囲も広がりますし、何より請求しやすくなります。ということで「確認のため」とか言ってやがりますが、これは間違いなく僕の個人情報入手にかかってるのだろうと判断。この辺で少し遊んであげます。 僕「あ、はい。住所ですね。住所は広島県広島市中央区XXX−XXX」 まあ、もちろん嘘の住所で構いません。広島に中央区なんてないですしね。明らかな嘘というよりも、ありそうでない住所がベストです。で、この後に続く氏名でさらに遊びます。 僕「広島市中央区XXX−XXX・・・・」 今井「はい、広島市中央区XXX−XXX・・・・」 メモを取りながら復唱する今井君。ここで一発かまします。 僕「氏名は吉井ロビンソンです」 今井「へ?」 僕「吉井ロビンソンです」 鳩が散弾銃喰らったような反応を見せる今井君。 今井「はぁ?」 僕「いや、ほら、イエローモンキーの」 と僕は必死に説明するのですが、今井君は分かってくれません。挙句の果てに 今井「ふざけるんじゃねぇぇぇぇぇ!!!」 と遊ばれてることに気がついて怒り出す始末。なかなか短気なようです、今井君。 でまあ、その後も激昂しちゃった今井君と 今井「殺すぞ!真面目に答えろ。名前は何だ」 僕「ですから、吉井ロビンソン。唄いましょうか?」 今井「いい加減にしねえと大変なことになるぞ」 僕「いませんでしたー、いませんでしたー、いませんでしたー」 という、ある意味世紀末的な押し問答があり、これ以上は面白くなりそうになかったのでそのまま電話を切ったのでした。 で、よほど腹が立ったのか、その後30回くらい今井君とおぼしき番号から電話がかかってきましたが、全て出ませんでした。 でもまあ、今井君と「金は振り込む」って約束した手前、振り込まずに逃亡と言うわけにもいきませんので、すげー家から遠い銀行に行って金を振り込んできました。100円。 もちろん「フリコミ *100 ヨシイロビンソン」で。 それがさらに怒りの導火線に火をつけ、リミットブレイクしちゃったのか、今では途方もない勢いで今井君から電話がかかってきます。出やしないですけど、留守電には「気が弱い人が聞いたら泣いちゃうんじゃないの?」っていうメッセージが鬼のように残されています。 このように、僕に相談しても相手を怒らせるだけですので、本当にお困りの方は警察なり国民生活センターなりに相談してください。その方がゼッタイにいいですから。 参考リンク |